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CRUISE最新号

クルーズQ&A

質問クルーズって退屈しませんか?

「ずっと海を航行してるんでしょう。クルーズって退屈じゃないんですか」。時折、真剣な顔でそう聞かれると、「退屈なんて、したくてもできないんです」と真顔で説明するしかありません。


1週間で4〜5カ所の観光をするのが基本です

「クルーズって退屈では」と思われる方の場合、客船は乗客を乗せて何カ月も延々と海をめぐっているのだろうと、漠然と思い込まれていることが多々あります。世界のクルーズの約8割は約1週間〜10日前後のクルーズです。

1週間のクルーズの場合、約4〜5カ所の港を訪ねます。基本的には、朝8時ごろ港に着いて、観光バスや自分の足で、おのおの希望の遺跡や観光地、ビーチなどに出かけ、戻ってくるのは夕方前。1日の5〜8時間を陸で観光するのです。毎日違う港や観光地が待ち受けますから、刺激に満ち、時にはクタクタになって船に戻ってきます。それを1週間に4〜5回行うと想像してみてください。それだけでも、忙しそうではないしょうか。

船のほうも、そんな状況を心得ていて、1クルーズで1〜2回は、どこにも寄らない“航海日”という日を設けています。朝寝坊して、客室のバルコニーでルームサービスの朝食をいただき、プールサイドで日光浴ができる日が“貴重”と思えるほど、クルーズは結構、ハード・スケジュールなのです。

ちなみに一番長いクルーズは約3カ月、100日間前後の世界一周クルーズ。ただし、世界に300隻とも500隻ともいわれる客船の中で世界一周を行うのは10隻前後(それも1年に1度)。長いといえども、平均で18カ国、25港くらいに寄港するので、4日に1回の割合で寄港地観光をすることになります。

ドレーク海峡
どこにも寄らない航海日はのんびりできる貴重な時間
船上イベントはカルチャースクール以上の充実度

寄港がある日は朝から観光、夕方船に戻ってきたら夕食、その後は劇場でショーを観て、その後は免税店で買い物や映画館で映画鑑賞、カジノ、バー、ディスコ……と遊んでいると、あっという間に夜が更けます。

航海日はどうでしょう。航海日の船内新聞を見てみると、多彩なイベントが小さな文字でたくさん書かれています(ほとんどが無料)。スポーツなら、早朝ウォーキング、ヨガ・ピラティス、ロッククライミング、ダンス教室、ミニゴルフ大会、水中バレー大会、バスケットや卓球、テニスのトーナメント……。教養講座なら、寄港地の歴史・文化についての講演、美容&健康についての講演、ワイン教室、料理教室、ナプキン折り教室、手品教室、手芸教室、語学教室、パソコン教室など教養講座数々。その他にも、厨房ツアー、絵画オークション、ビンゴ、カラオケ大会、プール周辺での各種コンテストなど、船内のあちらこちらで開催されています。興味があるものに、丸をつけて参加していくと、朝から夜まで船内を走り回ることになりそうです。

地中海クルーズ
刺繍からブローチ、ぬいぐるみまで手芸教室の種類も豊富

地中海クルーズ
どの客船でも人気のワイン・テイスティングのクラス。ワイン代は実費のことが多い
楽しめることは船によっても違う

上記のイベントは多くの客船で一般的に行われていますが、他の船との違いを出して乗客を楽しませようと、各船会社は趣向を凝らした施設や特別な教室、イベントを行っています。

例えば、どこにも寄港しない大西洋横断(英国〜アメリカ間)を定期的に行うキュナード・ラインの「クイーン・メリー2」には、プラネタリウムや数千冊という蔵書を誇る図書館を備え、さらに英国王立演劇アカデミーによる演劇クラスやオックスフォード大学の講師陣によるさまざまな講義が無料で受けられます。船を下りるころには博学になっていそうですね。また、クリスタル・クルーズではヤマハの音楽教室やベルリッツによる語学教室があります。ホーランド・アメリカ・ラインでは本格的な料理スタジオを持ち、シェフの料理教室が人気です。

またロイヤル・カリビアン・インターナショナルの超大型客船では、アイススケート、サーフィンの施設、ノルウェージャン・クルーズ・ラインにはボーリング場、イタリア客船MSCクルーズには実際に乗ってシミュレーションができるF1レーシングカーなどがあります。セレブリティ・クルーズにはガラス工房でガラス細工作り、プリンセス・クルーズでは陶器の絵付けができます(各社すべての船ではなく一部の客船の場合もあります)。

クルーズのコースや会社で迷って選べないときは、船上でどんなユニークな体験ができるかをチェックして、それで決めるのも面白いかもしれません。

地中海クルーズ
クリスタル・クルーズで行われるヤマハの音楽教室。クルーズ中に1曲マスターしたい

地中海クルーズ
ホーランド・アメリカの船では専用の料理スタジオでシェフがクッキング・クラスを開催

地中海クルーズ
ノルウェージャン・クルーズ・ラインならボーリング大会を開くこともできる!
クルーズの醍醐味は“何もしない”こと!?

実際にクルーズに行った方は「船上は、退屈どころでなく忙しかった!」と言って帰ってきます。いろんなことにチャレンジして新しいことを覚えたり、体験したり、クルーや乗客と楽しめるので、アクティブ派も大満足といったところでしょうか。

一方で「最高の贅沢は何もしないこと」という方も多くいます。客室のバルコニーやパノラマビューのラウンジで、のんびりと海や空、美しい景色を眺め、ぼんやりするのがクルーズの醍醐味というわけです。上段者(?)になってくると、船が寄港地についても船から下りず、プールサイドで海風を感じながら読書や昼寝をきめ込む方もいます。

退屈なんてさせない施設やアクティビティーの数々を用意しているのが客船ですが、過ごし方はあなた次第。退屈しないように忙しく遊ぶか、のんびり何もしないでリラックスするか……。あなたの思いのままに過ごせるのが、クルーズの魅力と言えるでしょう。

地中海クルーズ
自分の客室のバルコニーでのんびり自分だけの時間を過ごすのも贅沢の極み?!

地中海クルーズ
スパに入り浸りもお勧め。トリートメントを受けたあと、サウナや休憩室のデッキチェアで日光浴を


(クルーズ・ジャーナリスト:藤原暢子)



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