スタイリッシュな船内と本場フランス料理が人気のポナンが、2023年春にも日本周遊クルーズを実施することが決まった。運航船はこれまでにも日本を周遊した「ル・ソレアル」(約1万トン)。コースは3月24日発基隆~大阪(7泊)を皮切りに、4月11日発小樽~大阪(11泊)、5月15日発大阪~博多(7泊)、5月22日博多発着(8泊)の計4本。いずれも通常のクルーズ客船では訪れない寄港地が多いのが特徴だ。
「一般的な観光ではなく、もっと深く日本の魅力を知っていただきたいと、寄港地の開拓に努めました」と語るのは、ポナン日本・韓国支社長であり、極地ではエクスペディション・ガイドとして活躍する伊知地亮氏。「そのためにも寄港地の方々としっかりと信頼関係を築き、持続可能なクルーズを展開しています」。
1コース目は沖縄と南西諸島の島々をめぐるアイランドホッピング。見渡す限りのコバルトブルーの海に心が癒やされそうだ。
2コース目は北陸や山陰の小さな港をめぐる。浦富海岸(鳥取県)ではゾディアック(エンジン付きゴムボート)クルーズなど、探検船ならではの趣向も。
3コース目では瀬戸内海の小さな天然の良港をめぐる。アートの島・犬島も楽しみだ。
4コース目は福岡発着で九州を周遊。潜伏キリシタンの島・上五島や玉石垣の武家屋敷のある下甑島などを訪れる。
2013年から始まったポナンの日本周遊クルーズは、フランス人を中心に人気が高く、すぐ満室になってしまう。気になるコースは早めの予約をおすすめしたい。
編集部おすすめポイント
【Point1】ディープな沖縄&奄美を体感
久米島や喜界島、下甑島など珍しい寄港地では、私たち日本人も知らない新しい発見がたくさん。
【Point2】懐かしい日本の原風景に出会う
瀬戸内海の天然の良港である御手洗や鞆の浦(広島)、舟屋の残る伊根(京都)など小さな港を散策すれば、懐かしい風景にわくわく感が止まらない。
【Point3】迫力のゾディアック上陸
鳥取砂丘に近い浦富海岸や久米島沖の砂州「はての浜」では、ゾディアックでの航行または上陸を予定。探検船らしいワイルドな体験を楽しみたい。
【Point4】船内はフランス流バカンス
訪れるのは日本だが、船内はもちろんフランス流。船内はスタイリッシュなのになぜかくつろげると好評。フランス船ならではの食は期待度大。
■ポナン2023年日本周遊クルーズ
・沖縄エクスペディション
2023年3月24日(金)31日(金)8日間
基隆~石垣島~竹富島~西表島~久米島~座間味島~喜界島~大阪
・北前航路をたどる旅
2023年4月11日(火)~22日(土)12日間
小樽~酒田~佐渡~富山~伊根~鳥取~萩~釜山~門司~御手洗~鞆の浦~大阪
・穏やかなる瀬戸内海
2023年5月15日(月)~22日(月)8日間
大阪~犬島~鞆の浦~尾道~御手洗~下蒲刈~萩~対馬~麗水~博多
・九州アイランドエクスペディション
<南薩観光チャータークルーズ>
2023年5月22日(月)~30日(火)9日間
博多~鹿児島~屋久島~古仁屋~喜界島~下甑島~上五島~済州島~博多