ニッポン来航客船探訪記
セレブリティ・ミレニアム/コスタ・ベネチア/バイキング・オリオン

ニッポン来航客船探訪記 セレブリティ・ミレニアム/コスタ・ベネチア/バイキング・オリオン
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2022.04.26
ひと言で「クルーズ客船」といっても、大型から小型まで、船内施設もデザインも、そして過ごし方もさまざま。
ニッポンに来航した客船3隻を探訪し、その内部から特徴まで紹介しよう。
改装された「セレブリティ・ミレニアム」、ベニス風インテリアの「コスタ・ベネチア」
そして北欧デザインの「バイキング・オリオン」と個性あふれる面々だ。
写真・文=上妻優里
船名:セレブリティ・ミレニアム
(船社名:セレブリティクルーズ)

モダン&スタイリッシュに改装
より洗練された空間に

 

何かが違う――。横浜大さん橋に停泊する「セレブリティ・ミレニアム」を見てすぐに感じた。以前より紺の濃度が増したスマートな外観を目にし、生まれ変わったんだという印象を強く感じた。

 

同船はセレブリティクルーズが総額500億円をかけて実施する全客船改装計画「セレブリティ・レボリューション」の1隻目としてリニューアル。春と秋に計4本実施する日本発着クルーズの1本目をスタートするべく、装いを新たに横浜港へやってきた。

 

船内を歩いていると、西洋と東洋が入り混じった斬新なデザインに目を奪われた。同社のコンセプトである「モダン・ラグジュアリー」にさらに磨きをかけ、最新のエッジ・クラスに近づけた内装は、よりエレガントな雰囲気だ。

 

鮮やかなカーペットが目をひく「スシ・オン・ファイブ」。総料理長を日本人が務め、創作寿司などの和食とアジア料理が味わえる
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鮮やかなカーペットが目をひく「スシ・オン・ファイブ」。総料理長を日本人が務め、創作寿司などの和食とアジア料理が味わえる

 

今回新設されたのは、スイート客室の乗客専用の屋外エリア「ザ・リトリートサンデッキ」。ジャクジーやデッキチェアが配され、グレーを基調としたシックな色合いが上品だ。スイート専用のラウンジも改装され、よりシャープなデザインに。どちらもゆったりとした時間が過ごせるエリアだ。

スイート専用の屋外デッキ「ザ・リトリートサンデッキ」。ガラス窓で覆われ、洋上の隠れ家のようだ
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スイート専用の屋外デッキ「ザ・リトリートサンデッキ」。ガラス窓で覆われ、洋上の隠れ家のようだ
新しくなったスイート専用の「ザ・リトリートラウンジ」では、無料でドリンクや軽食が楽しめる
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新しくなったスイート専用の「ザ・リトリートラウンジ」では、無料でドリンクや軽食が楽しめる

 

客室は壁紙やカーテンなどがすべて刷新され、シンプルでさらに居心地のよい空間となった。テレビがフラットタイプになったことで開放感が増し、クローゼットなどの収納スペースが拡充された。カシミア製の寝具が備わり、よりリラックスできるようになった。

客室は落ち着いた色合いで、家具の配置も工夫された(写真はバルコニー客室)
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客室は落ち着いた色合いで、家具の配置も工夫された(写真はバルコニー客室)

 

2層吹き抜けのメイン・ダイニングは一面にガラス窓を配した設計で、白を基調としたモダンなデザインが印象的だ。その他の施設でもカーペットや家具などが刷新され、通路を広くとるなど、快適さも増している。この上質な空間を、時間の許す限り堪能した。

 

この機会に、大きく生まれ変わった同船で日本を周遊してみたい。

 

メイン・ダイニングはガラス窓から自然光が入り込み、明るい雰囲気だ
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メイン・ダイニングはガラス窓から自然光が入り込み、明るい雰囲気だ
SHIP DATA

船名:セレブリティ・ミレニアム(セレブリティクルーズ)
総トン数:9万940トン
乗客定員:2,218ト人 乗組員数999人
※上記は取材時(2019年4月12日)のものです。今後、施設等変更になる可能性があります

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