【ハイテク大型客船紹介】遊び心を詰め込んだ、
次世代「ファンシップ」カーニバル・ホライズン
ビスタ・クラス第2船「カーニバル・ホライズン」は、カーニバル最大の広さを誇り、
設備も楽しさもパワーアップ。陽気でユーモアに富んだ船内を紹介しよう。
(この記事は2018年8月号に掲載したものです)
●ダイナミックな異空間へ
船内に入るとまず誰もが、ひときわ存在感を放つアトリウムの柱を見上げて驚嘆するに違いない。私も思わず、目の前に広がるまばゆい空間に圧倒された。
LEDスクリーンをまとったその柱は、ストライプなどの幾何学的なデザインや植物、動物、星空など、時間によってさまざまな絵柄を映し出す。その数はなんと33種類。見るたびにアトリウムは様相を変え、何度通ってもまた違う場所に行きついたような気分になり、飽きることがない。
そのほかにも、自動振り分けシステムを搭載したエレベーターやタッチパネルの採用、Wi-Fiの強化などさまざまな最新技術がホライズンから導入されており、船内のハイテクさにもさらに磨きがかかっている。
カーニバル・クルーズ・ラインは世代を超えて楽しめる「ファンシップ」がテーマ。クルーも乗客もノリがよく、音楽がかかればすぐにでも踊り出してしまう陽気な雰囲気はそのままに、ひねりを効かせた施設の登場で新しいテイストを加えながら、より一層進化している。船内に散りばめられたカーニバルらしいユニークな“遊び心”との出会いがまた、この船に魅了される理由の一つともいえるだろう。
●充実の食、何を選ぼうか
より進化した食のラインナップも見逃せないところ。鉄板焼きレストランや、クラフトビールの醸造所が併設するバーがホライズン初登場。そのほかにもイタリア料理、ステーキ、アジア料理、寿司レストランなど、それぞれのスタイルや好みに合った食事が豊富に選べる。驚いたのは、夜は有料でも昼は無料といったレストランが多いこと。その日の気分に応じてチョイスできるので、ビュッフェに飽きても心配ない。
個人的におすすめなのが、メイン・ダイニングでの朝食。スープ、前菜などが選べ、メインの種類もさまざま。とろっとした卵がのったエッグベネディクトは絶品だ。