長崎港/長崎県「異国情緒と歴史ロマンにふれる旅」
【特集】美しき港町へ
日本第2位の海岸線の長さを誇る長崎県。多くの島々や半島などからなり、各所に個性あふれる港がある。
長崎港は、1571年に開港。鎖国時代に出島にオランダ商館が置かれ、日本唯一の西洋との窓口として様々な文化を受け入れた。そんな長崎には、異国情緒あふれるスポットが多くあり、歴史ロマンにふれる街歩きが楽しい。
クルーズ客船が停泊する長崎港松が枝ターミナルは、「グラバー園」や「大浦天主堂」など主要観光スポットにほど近く、散策に便利なロケーション。路面電車を使えば、「出島」や「新地中華街」、「平和公園」などに足を延ばすことができる。夜には夜景美で知られる「稲佐山」で、ロープウェイで標高333メートルの展望台に登り、ダイナミックな夜景を楽しむのも外せない。
食なら、全国的にも有名な長崎ちゃんぽんや皿うどん、和洋中の料理がミックスした料理も名物。また、長崎カステラや中華街の角煮まんなど、おやつの食べ歩きも楽しい。
駅前に足を向けると、西九州新幹線開業にともなう再開発の一環でオープンした「長崎街道かもめ市場」は、お土産店、飲食店など特色あるお店が勢ぞろい。お土産ゾーンの品揃えは市内最大級で、カステラだけでもいくつもの商品が揃う。旅のしめくくりに訪れてみるのもいいだろう。
徳川幕府の命により築造された人口の島「出島」。1636年の完成から約200年にわたり、日本における唯一の西洋に開かれた貿易の窓口として、様々な西洋文化を受け入れてきた。明治期にその役割を終え、周囲の埋め立てが進み原型は失われる。その後、長崎市が復元整備を行い「出島和蘭商館跡」として建物や景観が現代に蘇った。今の出島には、江戸時代当時の建物が再現、部屋、生活を模した資料などが展示され、まるでタイムスリップしたかのよう。長崎を代表する観光スポットとして人気を集めている。そんな出島で楽しみたいのが「着付け体験」。出島をはじめ、長崎市内には観光客向けに着付けサービスを行うお店がいくつかあり、気軽に着物体験が可能だ。レトロな出島を着物姿で歩いてみたら、素敵な旅の思い出になるだろう。