佐世保港/長崎県「多島美と歴史がむかえる街」
【特集】美しき港町へ
佐世保港は、古くから軍港・商港として栄え、現在は港の一部を米海軍と海上自衛隊が使用し、国際色豊かで軍港ならではの景色を作る。
港にはCIQ機能を擁する国際ターミナル「葉港テラス」がある。港周辺のスポットなら佐世保港・駅に隣接した「させぼ五番街」や赤レンガ倉庫を改装した「BRI C MALL SASEBO」などのショッピングモールは食事やお土産選びにもってこい。港から中心部は近く、米軍からレシピが伝わった佐世保バーガーなど、ご当地グルメの食べ歩きもおすすめだ。
港から足を延ばすと、多島美の絶景「九十九島」は車で10分ほどの「九十九島パールシーリゾート」から、カヤックや遊覧船でまわることができる。
オランダの街並みを再現した日本最大級のテーマパーク「ハウステンボス」は車で20分ほど。他には旧日本海軍が建造した「針尾無線塔(旧佐世保無線電信所)」は日本遺産に指定されており、内部の見学も可能だ。
この他、長崎には夕日が見える温泉が魅力的な小浜港、平戸城や隠れキリシタンで名高い川内港、美しい自然が見どころの五島列島・福江港、対馬海峡に浮かぶ国境の島である厳原港、古代史にも登場する壱岐の郷ノ浦港、教会建築が美しい青方港と6つの港があり、それぞれに魅力的な個性がある。好みに合わせて港めぐりも楽しいだろう。
佐世保独楽体験のススメ
昔遊びの玩具としておなじみのこま。そのルーツは平安時代以前に中国・朝鮮から伝わったことから始まり、江戸の頃には全国的に大流行。「息長く回る(健康長寿)」、「回りが良い(金運上昇)」と縁起物としても喜ばれ、各地でオリジナルのこまが作られた。佐世保独楽もそのひとつで、昭和24年に昭和天皇が佐世保をご訪問された折に献上品として贈られたことがきっかけに全国的に有名となり、佐世保の伝統工芸品として制作されるようになった。「佐世保独楽本舗」は、佐世保独楽の伝統を受け継ぐこま店で、絵付けの体験をすることができる。職人が手作りしたこまに色付けをしたあとは、別のこまを使ってこま回し体験も。世界にひとつだけのこまは、最高のお土産になるだろう。