港町神戸からゆく、多彩なフェリー旅
瀬戸内・四国・九州へ

港町神戸からゆく、多彩なフェリー旅 瀬戸内・四国・九州へ
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2024.03.13

日本有数のクルーズポート・神戸港。同時に、国内外への多彩な航路を有するフェリーポートでもある。

 

神戸三宮フェリーターミナルからはジャンボフェリー(小豆島・高松行き)が出ている。とりわけ新船「あおい」でゆく昼便は、優雅な瀬戸内海クルーズを楽しめる。

 

新造船といえば、同港発の宮崎カーフェリー。2022年就航の新船2隻が、南国宮崎へのリゾートクルーズをかなえてくれる。

 

さらに、今年デビューする新造船が神戸港にやってくる。日中国際フェリーの「鑑真号」。ポートターミナルから上海に向けて出港し、瀬戸内の多島美を眺めつつユーラシア大陸へ向かう。そんな船旅ができる日はもうすぐ。

 

六甲アイランドには商船三井さんふらわあ(大分行き)、阪九フェリー(新門司行き)、オレンジフェリー(新居浜行き)と3つのターミナルが並ぶ。九州行きではライトアップされた明石海峡大橋をくぐる瀬戸内ナイトクルージングが楽しめる。

 

四国行き「おれんじホープ」は深夜1時20分出港。シングルルームが106室あり、ゆっくり休めるのがいい。早起きすれば、瀬戸内海モーニングクルーズもたっぷり楽しめる。

 

六甲アイランドの対岸には、日本一の酒どころといわれる灘五郷が広がる。白鶴酒造資料館は大正初期に建造された酒蔵を利用し、昔ながらの酒造工程や作業内容をフィギュアなどで展示する。無料の試飲コーナーがあり資料館限定の日本酒なども購入できる。

 

神戸三宮フェリーターミナルから近い、ウォーターフロントエリアでは再開発が進む。そのシンボルが2021年オープンの神戸ポートミュージアム(KPM)。プロジェクションマッピングを活用した都市型水族館「átoa」、その巨大水槽をのぞむ神戸最大級のフードホールなどを擁している。

 

加えて、神戸観光の定番といえば夜景。六甲山から見下ろす神戸の夜景は見事のひとことだ。また、神戸市街の背後の山肌に北前船・神戸市章・KOBEの文字が灯る「山ろく電飾」は、夜間に出入港する船上からの眺めが非常に良好。フェリーで旅するメリットのひとつである。

 

オレンジフェリー

神戸六甲アイランド⇔新居浜

 

「おれんじホープ」で早朝の瀬戸内モーニングクルーズはいかが?船上から望む瀬戸大橋や多島美を誇る備讃瀬戸の眺めは最高だ。船に自転車を持ち込んで、新居浜(愛媛県)で下船後に足を延ばし「サイクリストの聖地」しまなみ海道などサイクリングもおすすめ。

 

▲DATA

おれんじホープ(1万5732トン、旅客定員218名、トラック160台)

TEL 06-6612-1811 (大阪)、TEL0898-64-4121(東予)

https://www.orange-ferry.co.jp/

※運休日あり、詳しくはWebサイトの時刻表を要確認

愛媛県公式サイクリングサイト https://cycling-ehime.com/

ジャンボフェリー
神戸三宮⇔小豆島・高松

 

2022年にデビューした新船「あおい」は、「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」がコンセプト。船内の絶景テラスからは、阪神港のフェリーで唯一、お昼の明石大橋くぐりが楽しめる。船内ではガラス手すりの足湯テラス、さぬきレモンうどんなども楽しみたい。

 

▲DATA

あおい(5200トン、旅客定員620名、トラック84台)

りつりん2(3682トン、旅客定員475名、トラック64台)

TEL087-811-6688

https://ferry.co.jp/

阪九フェリー
神戸六甲アイランド⇔新門司
2020年にデビューした「せっつ」「やまと」船首にある展望ルームから船長気分で、または露天風呂に浸かりながら瀬戸内ナイトクルーズを楽しめる。下船後は門司港レトロ散策と名物焼きカレーを味わいたい。下関唐戸市場や巌流島へも関門汽船で足を延ばせる。

 

▲DATA

せっつ(1万6292トン、旅客定員663名、乗用車188台・トラック277台) ※やまとは同型船

TEL093-481-6581(新門司)、TEL078-857-1211(神戸)

https://han9.co.jp

宮崎カーフェリー

神戸三宮⇔宮崎

 

2022年に「フェリーたかちほ」「フェリーろっこう」と2隻がデビュー!より快適な南国へのクルーズを満喫できるようになった。神戸三宮ターミナルから日没後の出港時に広がる、ライトアップされた新ポートタワーや六甲の山ろく電飾そしてハーバーランドの夜景などは必見。

 

▲DATA

フェリーたかちほ(1万4200トン、旅客定員576名、乗用車81台・トラック163台)

※フェリーろっこうも同型

TEL078-321-3030(関西)、TEL 0985-29-5566(九州)

https://www.miyazakicarferry.com

日中国際フェリー

神戸・大阪上海
今年6月に新造船「鑑真号」がデビュー。それとともに4年ぶりに旅客輸送も再開の予定だ。新しくなった船で昼間の瀬戸内海を横断し、深夜に関門海峡を抜けて東シナ海へ。3日目には長江から黄浦江リバークルーズと壮大な中国を体感と、船旅の魅力満載の航路だ。

 

▲DATA

鑑真号(2万トン、旅客定員192名)

TEL06-6262-6541 https://www.shinganjin.com/

※2024年5月に「鑑真号」で旅客輸送再開予定

商船三井さんふらわあ

神戸六甲アイランド⇔大分

2023年10月、「フェリーさんふらわあ」から「商船三井さんふらわあ」に社名変更。「ごーるど」「ぱーる」のさんふらわあ2隻が大分航路に就航する。大分に着いたら、別府八湯や湯布院など名湯めぐりはもちろん、名物「とり天」のグルメもおさえておきたい。

 

▲DATA

さんふらわあ ごーるど(1万1178トン、旅客定員716名、乗用車75台、トラック147台)

※さんふらわあ ぱーるはほぼ同型

0120-56-3268(フリーダイヤル)

https://www.sunflower-ferry.co.jp

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