水谷さるころさん ファミリーで乗船
太平洋フェリーと北の大地を遊び尽くす!

水谷さるころさん ファミリーで乗船 太平洋フェリーと北の大地を遊び尽くす!
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2024.07.05
人気イラストレーターの水谷さるころさんファミリーが、太平洋フェリーに乗船。
映像ディレクターの夫・野田真外さんとお風呂好きの小学生の息子マイルくんと、船内と北海道を遊び尽くした。
それぞれの目線でつづった、太平洋フェリーと北海道の良さとは。
母・水谷さるころは客室が良かった!

わが家は以前、瀬戸内海航路のフェリーに乗船した体験があります。今回は太平洋フェリー! 外海のほうが揺れると聞いていたので、少しドキドキしながら乗船しました。

 

すべてはお天気次第……と思いつつ出港からしばらくは気にならず、外洋に出てからは少し揺れるかな、くらいでした。家族で出港の様子を見て、タグボートの活躍に盛り上がり、レストランのビュッフェであれこれ食べて、大浴場でお風呂に入ったら……もうあっという間に寝る時間。

 

実は私、乗り物で寝るのが苦手です。夫と息子は乗り物に乗ったらすぐ寝てしまうのですが、私はあまり眠れません。ところが……今回はあっという間に眠くなり、夫や息子よりも先に寝かせてもらいました。きたかみの一等客室、4人部屋に宿泊しましたが、個別にベッドが分かれているので先に寝るのも快適でした。

 

明け方目が覚めると、少し揺れていましたが……この「ゆったりとした揺れ」で眠くなって寝てしまったのか? 私は赤ちゃんだったのか……? と思いました。いつもよりもたっぷり寝たのですが、旅先ではホテルでも眠りが浅い私が、フェリーでは熟睡という新鮮な体験をしました。

 

なぜだろうと考えましたが、客室の中がすごく静かなのです。ホテルでもたまに隣や廊下の音が気になるのに。この静かさと船の揺れのおかげでぐっすり眠れたようです。

 

早くに目が覚めたら日の出も見られるかなと思っていたのですが、目が覚めたときにはすでにしっかり日が登っていました。乗船した客室はカーテンを開けると船の先頭が見え、私的にはそこが一番のお気に入りスポットでした。プロムナードで横から海を見るのもよかったですが、正面はまた格別。

 

たくさん寝たせいか、朝からとっても元気。朝風呂をしに大浴場に行って海を眺めながらゆっくり入浴し、その後はいつもよりもモリモリと朝ご飯を頂きました! 納豆+カレーをおかわりして、フルパワーで苫小牧に到着しました。

小学生の息子マイルは、大浴場が良かった!

今どきの小学生である息子はタブレット見たさにまず「船にWi- Fiある?」という確認からスタート。しかし、Wi-Fiサービスは終了とのこと。「だったらいい……」とがっくりしていましたが、陸から離れると親の携帯電波も繋がらなくなり「みんな電波ないならいいや!」となぜか元気に。家族全員電波がない、という環境は息子にとっては珍しい環境でした。

 

ただし船内散策したり、デッキで外を見たり、キッズエリアでインタラクティブなプロジェクションマッピングで遊んだり……やることは多く忙しくしていました。

 

そして、お風呂好きな息子は大浴場へ夜と朝2回入浴。夜は揺れてなかったですが、朝はやや揺れており、「僕は体重が軽いから、流されたのが楽しかった」とのこと。確かに、揺れてるお風呂に入れる体験はフェリーならでは。食が細い息子は、朝の揺れで「朝ご飯食べられないかも」と言っていたのですが、しばらくして揺れが収まると「やっぱりお腹すいた」とレストランへ。お母さんおすすめの納豆+カレーを食べました。

 

その他、楽しかったのはデッキ。朝、海を見ようとデッキに出ると風が強く、強風にもみくちゃにされましたが、終始ゲラゲラと爆笑して「風がすごい! 斜めでも立てそう!」とマイケル・ジャクソンのゼログラビティ(斜めに立つポーズ)に挑戦していました。

父・野田真外はデッキから見る景色が良かった!

突然ですが私(野田)は、移動の過程そのものが旅の醍醐味だと思っています。移動中はのんびり風景を眺めてぼーっとして、移動を満喫したい……というわけで、移動の最中が楽しい船の旅は大好き! 普段から遊覧船や都市河川のリバークルーズは見かけたら必ず乗っています。もちろん、フェリーの移動も大好物。

 

船で移動する時に一番気持ちいい場所、それは「デッキ」です。風を受けながら流れる景色を見るのが好きなので、室内しかない遊覧船に乗ると少しがっかり(笑)。

 

今回の「きたかみ」の出港は19時40分。船内の探索を終えたわれわれ一家は、だんだんと暮れていく仙台港を眺めながら、出港を待ちます。大きな船をもやっている綱が外され、ゆっくりと船が岸を離れて行きます。「旅の始まり!」という感じがたまりません。

 

遠くに工場の夜景を眺めながら、風に吹かれて出港を満喫していると、だいぶ身体が冷え切ってしまったので、後ろ髪を引かれつつ船内に戻りました。

 

その後は豪華な夕食を堪能し、広々とした風呂にゆったりとつかり、風呂上がりにビールを飲み……とフェリー旅を満喫。今回の客室にはテレビがついていて、そこで現在航行中の位置も確認でき、移動好きの私は大満足。携帯の電波が弱くなってきたこともあり、地図を見ながら早めに寝ました。

 

もちろん到着時もデッキで。次第に近づいてくる苫小牧港。工場こそ少ないですが、タンカーや輸送船など見どころはたくさん。接岸が近づくと、船から岸に向けて綱を引き寄せるためのロープを投げて、港の職員さんが綱を引き上げます。ゆっくりと近づいてくる岸壁……ああ楽しい。

 

入港をデッキからたっぷり堪能してから、少し急いで車を停めてある4デッキへ移動しました。

 

特に見やすいように工夫されていたりするわけではないですが、「いつも通り」な感じで乗客を迎えてくれる……私のお気に入りはやはり「デッキ」でした。

太平洋フェリーは午前中に苫小牧着、
たっぷり楽しめた北海道ドライブ旅行

午前中に苫小牧港に着いてから、ドライブ旅がスタート。フェリーから車で繰り出せば、広い北海道も楽々移動できるし、荷物を運ぶ手間も最小限。効率よく多くの場所をめぐれるのも、太平洋フェリーの旅ならではだ。

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