飛鳥Ⅱで阿波おどり・高松花火・船上縁日
Happy夏休みを家族で満喫!
徳島の小松島港到着日、飛鳥Ⅱでは朝9時から「阿波おどりオリエンテーション」が行われた。おどりの概要やバス移動などの案内に続き、「飛鳥連」を率いてくれる「うきよ連」の名手たちが演舞を披露、船全体が高揚感に包まれ始める。
お祭りクルーズのなかでも人気が高い阿波おどり。「踊らにゃ損ソン」と揃いの衣装で飛鳥連を組む「踊り込み」参加者は事前申し込みで約80名。ご常連は「このクルーズなら、旧盆休みの渋滞もなく、衣装の準備や移動の手配も一切お任せで、踊って楽しむことに専念できるんだから、最高よ」と破顔する。
15時、小松島港に入港。船内で早めの夕食(鰻重、絶品なり)をとり、まず踊り込み組が会場へ。「見る阿呆」を決めこんだわれら観覧組は徳島市内の藍場浜演舞場に用意された観覧席へ、それぞれ専用バスで大移動。そのスムーズさが見事だ。
演舞場には左右の観覧席を飛鳥Ⅱの団扇が埋め尽くす専用ゾーンが出現。そこへ、ヤットサー、ヤット、ヤットの掛け声とともに、次々と連が踊り込んでくる。と、踊り手が観覧席に向かってポーズを決め、目顔で鼓舞する。最前列の観客に「お達者だね! 頑張ろう!」と声をかける。観客も「元気もらったよ~」と応答。踊るひと、観るひとの心意気が通じ合い、特有のリズムに溶け込んで熱気がさらに勢いを増す。「さあ、飛鳥連です!」の声に、「おおっ」とみんな伸び上がり大喝采。顔見知りのスタッフも、見知らぬ乗客同士も、同じ飛鳥Ⅱの仲間だと実感する。「こんなに一体感があるなんて。楽しかったわ!」……帰りのバスでの声、まさに同感だ。
興奮冷めやらぬ夜半に飛鳥Ⅱは徳島を出港し、翌朝10時には高松に入港。その夜には、「さぬき高松まつり花火大会」の船上観覧が待っていた。約4000発の打ち上げ花火をビール片手に屋上デッキの特設席や客室バルコニーから見上げる、贅沢な宵。夏の二夜。