【特集】モダンアートの粋にあふれる珠玉の新造船
セブンシーズ・グランデュアー
世界最高峰のラグジュアリー客船、リージェント セブンシーズクルーズの
「セブンシーズ グランデュアー」は、まさに動くアートギャラリー。
2023年11月のデビュー以来、リピーターの評判は上々だ。
アートを愛でる
この船の美しさをジェネラルマネージャーのステファン・カリゥ氏はこう話す。「客船をひとつのテーマでデザインしたのは、このグランデュアーが初めてです。その魅力は、ミニマリズム。クラシカルな美にあふれるリンージェント姉妹船との比較も楽しんでほしいです」。
コンセプトは“1920年代のパリのアールヌーヴォー”。全館が落ち着いたアースカラーでまとめられ、豪華なクリスタルや花モチーフを船内に散りばめているのが特徴だ。華美すぎずライトなきらびやかさでまとめられた「アトリウム」。ガブリエル・シャネルにインスパイアされたというカメリアの花のオブジェが印象的なフレンチレストラン「シャルトリューズ」ほか、行く先々でワクワクさせられるコンセプチュアルな内装。船内には1600点のアートが飾られており、ギャラリーのように楽しめる。なかでも頂点といえるのが洋上の常設展示は初となるファベルジェの卵「ジャーニー・イン・ジュエルズ(※)」だ。ゲストが頻繁に訪れるレセプションラウンジで鑑賞できる。
(※)帝政ロシア最後の王朝ロマノフ家のお抱え宝石商であったファベルジェによるこの作品は、リージェントとファベルジェのコラボレーションの一環で数百万ドルを投じてつくられた。
【コンパスローズ】
船の中央部にある最大級のメイン・ダイニング「コンパスローズ」。クリスタルと木を組み合わせ、ガラスの森のような神秘空間を創り上げており、ベルサーチ特製のディナー食器など、エレガンスにあふれる
美食レストランの数々
今回乗船したセブンシーズ グランデュアーの地中海クルーズは、ほぼ満室だった。取材時に尋ねた次のクルーズも、700名の予約が入っていて、そのうち470名がリピーターとのこと。リピーターのコメントで大多数を占めるのが「料理が断然おいしくなった。とくに予約なしで行けるコンパスローズは最高!」というものだという。
船内にあるレストランは全部で6つ。うち3つは予約の必要なスペシャリティレストラン。モダンフレンチ「シャルトリューズ」、アジアンフュージョン料理「パシフィック・リム」、ステーキ専門店「プライム7」。そしていつでも予約不要のメイン・ダイニング「コンパスローズ」、イタリアン「セッテマーリ(ラ・ベランダ)」、グリル料理の「プールグリル」だ。
どこも安定したおいしさだが、穴場は、ニューヨークのミシュランレストランのような雰囲気の「プライム7」のランチ。メキシカン風の前菜なども楽しめ、予約なしでも入れてカジュアルに高級感と美食を堪能できる。イタリアン「セッティマーリ」では少なめの量を頼めるのも日本人にはうれしいサービスだ。
【パシフィック・リム】
アジア創作料理店「パシフィック・リム」。本格的な刺し盛りやアレンジ寿司、タイのトムカーガイ、バリのミーゴレンなど魅惑のメニューがずらり
【コーヒーコネクション】
バリスタを抱える本格派カフェ「コーヒーコネクション」は、軽い朝食もできて、外にテラス席がありさまざまな使い方ができる有意義な場所。コーヒー・ネルソンはおすすめ!