【特集】モダンアートの粋にあふれる珠玉の新造船
セブンシーズ・グランデュアー

【特集】モダンアートの粋にあふれる珠玉の新造船 セブンシーズ・グランデュアー
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2024.11.28
ここまでデザイン性を追求したクルーズ船が他にあるだろうか。
世界最高峰のラグジュアリー客船、リージェント セブンシーズクルーズの
「セブンシーズ グランデュアー」は、まさに動くアートギャラリー。
2023年11月のデビュー以来、リピーターの評判は上々だ。
写真・文=鈴木幸子(らきカンパニー)
美術館さながらの船内インテリアと
アートを愛でる

この船の美しさをジェネラルマネージャーのステファン・カリゥ氏はこう話す。「客船をひとつのテーマでデザインしたのは、このグランデュアーが初めてです。その魅力は、ミニマリズム。クラシカルな美にあふれるリンージェント姉妹船との比較も楽しんでほしいです」。

 

コンセプトは“1920年代のパリのアールヌーヴォー”。全館が落ち着いたアースカラーでまとめられ、豪華なクリスタルや花モチーフを船内に散りばめているのが特徴だ。華美すぎずライトなきらびやかさでまとめられた「アトリウム」。ガブリエル・シャネルにインスパイアされたというカメリアの花のオブジェが印象的なフレンチレストラン「シャルトリューズ」ほか、行く先々でワクワクさせられるコンセプチュアルな内装。船内には1600点のアートが飾られており、ギャラリーのように楽しめる。なかでも頂点といえるのが洋上の常設展示は初となるファベルジェの卵「ジャーニー・イン・ジュエルズ(※)」だ。ゲストが頻繁に訪れるレセプションラウンジで鑑賞できる。

 

(※)帝政ロシア最後の王朝ロマノフ家のお抱え宝石商であったファベルジェによるこの作品は、リージェントとファベルジェのコラボレーションの一環で数百万ドルを投じてつくられた。

船首の「オブザベーションラウンジ」の中央フロア上には何千ものクリスタルを使って象られた幾重ものくちなしの花びらが施されている
船首の「オブザベーションラウンジ」の中央フロア上には何千ものクリスタルを使って象られた幾重ものくちなしの花びらが施されている
CRUISE GALLERY
船首の「オブザベーションラウンジ」の中央フロア上には何千ものクリスタルを使って象られた幾重ものくちなしの花びらが施されている
船首の「オブザベーションラウンジ」の中央フロア上には何千ものクリスタルを使って象られた幾重ものくちなしの花びらが施されている
4・5デッキに位置する「コンステレーションシアター」のアプローチ天井にはガラスを渦巻きにしてフラワーを演出
4・5デッキに位置する「コンステレーションシアター」のアプローチ天井にはガラスを渦巻きにしてフラワーを演出
CRUISE GALLERY
4・5デッキに位置する「コンステレーションシアター」のアプローチ天井にはガラスを渦巻きにしてフラワーを演出
4・5デッキに位置する「コンステレーションシアター」のアプローチ天井にはガラスを渦巻きにしてフラワーを演出
予約が取りにくい人気レストラン「パシフィックリム」のエントランスに置かれたガラス製の桜の木。写真映えするスポットになっている
予約が取りにくい人気レストラン「パシフィックリム」のエントランスに置かれたガラス製の桜の木。写真映えするスポットになっている
まるでレジデンスの一室のようなマスタースイートのベッドルーム。自然光を取り入れ綿密に考え抜かれたレイアウトに、モダンアートや素材の良さが生かされている
まるでレジデンスの一室のようなマスタースイートのベッドルーム。自然光を取り入れ綿密に考え抜かれたレイアウトに、モダンアートや素材の良さが生かされている

【コンパスローズ】
船の中央部にある最大級のメイン・ダイニング「コンパスローズ」。クリスタルと木を組み合わせ、ガラスの森のような神秘空間を創り上げており、ベルサーチ特製のディナー食器など、エレガンスにあふれる

コンパスローズ
さらにグレードアップした
美食レストランの数々

今回乗船したセブンシーズ グランデュアーの地中海クルーズは、ほぼ満室だった。取材時に尋ねた次のクルーズも、700名の予約が入っていて、そのうち470名がリピーターとのこと。リピーターのコメントで大多数を占めるのが「料理が断然おいしくなった。とくに予約なしで行けるコンパスローズは最高!」というものだという。

 

船内にあるレストランは全部で6つ。うち3つは予約の必要なスペシャリティレストラン。モダンフレンチ「シャルトリューズ」、アジアンフュージョン料理「パシフィック・リム」、ステーキ専門店「プライム7」。そしていつでも予約不要のメイン・ダイニング「コンパスローズ」、イタリアン「セッテマーリ(ラ・ベランダ)」、グリル料理の「プールグリル」だ。

 

どこも安定したおいしさだが、穴場は、ニューヨークのミシュランレストランのような雰囲気の「プライム7」のランチ。メキシカン風の前菜なども楽しめ、予約なしでも入れてカジュアルに高級感と美食を堪能できる。イタリアン「セッティマーリ」では少なめの量を頼めるのも日本人にはうれしいサービスだ。

コンパスローズで週末のみいただけるシャンパーニュブランチ
コンパスローズで週末のみいただけるシャンパーニュブランチ。土曜日の朝は少し寝坊して、キャビアを載せたカナッペをシャンパーニュとともにいただく幸せ。アラカルトの朝食メニューもゆっくり味わいたい
89人のシェフがいる新船。ジェネラル・マネージャーによると、ゲストに提供するサービスやイベントをクルーも一緒に楽しむのが教育コンセプトとか
89人のシェフがいる新船。ジェネラル・マネージャーによると、ゲストに提供するサービスやイベントをクルーも一緒に楽しむのが教育コンセプトとか

【パシフィック・リム】
アジア創作料理店「パシフィック・リム」。本格的な刺し盛りやアレンジ寿司、タイのトムカーガイ、バリのミーゴレンなど魅惑のメニューがずらり

パシフィック・リム

【コーヒーコネクション】
バリスタを抱える本格派カフェ「コーヒーコネクション」は、軽い朝食もできて、外にテラス席がありさまざまな使い方ができる有意義な場所。コーヒー・ネルソンはおすすめ!

コーヒーコネクション
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