【パンスタークルーズ】
プールやバーもある新造フェリーで韓国へ――2025年4月就航!

ふと思い立って乗れる船、それがフェリーだ。
日本沿岸津々浦々、スケジュールに沿って定期運航されており、選択肢も豊富。
さらに近年は個室が充実、乗り心地が向上した船が多く運航されている。
気軽にクルーズ気分を味わえる手段として、フェリー旅をぜひ楽しみたい。
今回は、2025年4月に「クルーズフェリー」と名付けた新造船を就航させるパンスタークルーズを紹介しよう。
プールやバー、カジノも備えたクルーズ船並みのワンランク上のフェリーで、針路を韓国へ。
今年は1965年に日韓の国交が正常化してから60周年。この節目の年、大阪・関西万博の開幕直前の4月10日に新造船「パンスターミラクル」がデビューする。それにともない、クルーズサービスの名称も「パンスターミラクルクルーズ」になる予定だ。
新造船のデザインコンセプトは、「韓国的なモダンさ」と「星が輝く夜に航海する旅人の感性を刺激する」の二つ。そしてデザインで最も重視したポイントは、コンテンツと楽しめる要素。プールや屋外ステージでのパーティーなど、乗客に楽しい時間を提供する。
この船の注目すべきポイントは、メインホールに備えた滝(ウォーターフォール)。この滝は大型スクリーンと一体となって、パンスターミラクルのシンボルとなる。「海の上の幻想の島、海の上のギャラリー」をデザインのモットーに掲げ、設計が進められた新造船。韓国的な素材のパターンや質感、風流文化を反映したギャラリーの要素を各所に取り入れている。
国際海事機関が図面上に認定するパンスターミラクルの船種は、世界初のClass Ro-Ro Cruise Pa ssenger Shipという名称で規定された。その理由は全客室にシャワーとトイレを備えているからだ。
キャビンカテゴリーはプレジデンシャルスイート、ロイヤルスイート、バルコニースイート、オーシャンビュー、インサイドキャビンの5種類。スイートキャビンは定員2名、オーシャンビュー、インサイドキャビンは定員4名(定員未満の予約の場合、同性の相部屋になる場合あり)となる。バルコニースイート以上のクラスには、優先乗船やVIPラウンジの利用、サウナ付きお風呂利用などのクルーズサービスが運賃に含まれる。
さらに屋外プールやバーなどラグジュアリークルーズを象徴する施設に加え、VIPラウンジ、セミナールーム、セラピールーム、サウナ、フィットネス、免税店などが備えられる。
幻想的な表情を見せる瀬戸内海の夕景。釜山発便では関門海峡および北九州の工場夜景を望むナイトクルーズ。本格的クルーズフェリー「パンスターミラクル」で、それらを心ゆくまで満喫できる。今から春が、待ち遠しい。
新造船の進水式を実施
パンスター・グループとして初の新造船プロジェクトは、建造契約を結んでから約1000日をかけて、釜山市の大鮮造船で建造が行われた。そして迎えた2024年10月10日。進水式が大鮮造船でとりおこなわれ、「パンスターミラクル」と命名された。ここに韓国で初めてのクルーズスタイルの船が産声を上げた

