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H.I.Sら、2020年GWに「MSCベリッシマ」をチャーター
エイチ・アイ・エス、クルーズプラネット、ベストワンクルーズは2020年4月28日(火)から5月6日(水)まで、MSCクルーズの「MSCベリッシマ」(17万1598トン)を合同でチャーターし、「ゴールデンウィーク 南国土佐と石垣島・宮古島・台湾 美ら海クルーズ9日間」を実施する。16日、エイチ・アイ・エス新宿本社で会見を行い、発表した。横浜発着で石垣島、花蓮、宮古島、高知をめぐるもの。同船は3月に就航したばかりの新造船で、日本発着クルーズを実施する客船の中では最大。クルーズ代金は15万8000円(内側)~98万円(ロイヤルスイート)。13歳未満のクルーズ代金が無料(1室3名以上で利用する場合)や、バルコニー客室以上のカテゴリーを予約するとシルク・ドゥ・ソレイユのショーの鑑賞が1回無料などの特典を用意。販売は本日より開始している。
エイチ・アイ・エスの吉原研一クルーズ事業グループリーダーは、同チャータークルーズのポイントに日本発着を実施する中で最大の17万トンクラスであることを挙げ、「MSCベリッシマには、全長80メートルのLEDスクリーンを天井に備えたガレリア・ベリッシマや、シルク・ドゥ・ソレイユのオリジナルショーが見られるシアターなど、最新鋭の施設がそろい、ファミリーでも十分に楽しむことができる」と同船の魅力ついて紹介。「横浜出航が22時なので、現役世代でも参加しやすい。さまざまなオプショナルツアーも用意しており、若年層からシニアまで楽しめる内容になっている」とコースの内容を説明した。
エイチ・アイ・エスは2020年に創業40周年を迎え、今回はその特別記念企画の一つでもある。クルーズの伸びは好調で、2019年の同社グループのクルーズへの送客数は対前年比で150パーセント、売り上げが130パーセントの着地を見込んでおり、同社単体でも送客数160パーセント、売り上げは150パーセント以上を見込んでいる。中森達也取締役専務執行役員は、「2013年よりチャータークルーズを展開し、約4万人を送客してきた。今回はゴールデンウィークに企画することで、新しいマーケットにもアプローチしていきたい。今後は春や秋などにもチャータークルーズを実施し、日本人だけでなく外国人も取りこんでいきたい」と今後の展望について述べた。
会見冒頭、MSCクルーズのオリビエロ・モレリ代表取締役社長は「エイチ・アイ・エスとクルーズプラネットの合同チャータークルーズを2018年8月に実施し、約4,000名を集客した。今回はゴールデンウィークという良い時期に、3月に就航したばかりのベリッシマでチャータークルーズを実施することができうれしく思う。前回、販売と同時にすぐに完売したので、ぜひ早めに予約してほしい」とあいさつした。
クルーズプラネットの小林敦代表取締役社長は、チャータークルーズでは独自のイベントを開催したり、多数の日本人スタッフを乗船させたりできるメリットがあると説明し、「チャータークルーズを始めて8年目になるが、地方への展開も考えている。今回のクルーズは横浜発着だが、乗下船前後の移動をつけた日本版のフライ&クルーズといったツアーを用意する予定だ。これからも需給バランスを見ながら定期的にチャータークルーズを行い、大型連休の一つのレジャーとしてクルーズを選択できるような環境にしていきたい」と力強く語った。
ベストワンクルーズの澤田秀太代表取締役社長は、同社として初めてチャータークルーズを実施することについて、インターネットでの販売が強みである同社の参画により、新たな層にアプローチできるのではないかと延べ、「今年のゴールデンウィークのクルーズの売り上げは前年より3倍となり好調だった。今後も他社と競争するのではなく、共存して一緒にマーケットを拡大させていきたい」と抱負を語った。
写真は左から小林社長、中森取締役専務執行役員、モレリ社長、澤田社長