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「コスタ ベネチア」日本初来航、東京寄港でセレモニー開催

2019.05.07
外国船社

コスタクルーズの「コスタ ベネチア」(13万5500トン)が4月29日、東京港に初入港した。3月8日からのトリエステ発53日間のデビュークルーズの終着地として入港したもの。同船は3月にデビューした新造船で、日本への来航は初めて。これに合わせて、コスタクルーズ日本支社は船上で初入港セレモニーを開催した。

 

コスタグループ・アジアのマリオ・ザネッティ社長は、「コスタクルーズで最大の客船がアジア航路に就航し、東京港に無事入港できたことは、アジアクルーズ市場にとって新しいクルーズ時代の先駆けになる」と、同船への期待を語った。同船のいたるところでベニスの雰囲気を再現しているだけでなく、イタリアの有名ブランドショップを出店していることへも訴求。現在建造している姉妹船が2020年に就役予定であることも紹介した。

 

ジョルジュ・スタラーチェ駐日イタリア大使が登壇し、「宝石のようなこの客船を東京に迎えることができてうれしく思う。この船はイタリアの技術の結晶であり、イタリアのシンボルでもある」と同船の日本来航を祝した。加えて、日本からイタリアを訪れる日本人、日本を旅行するイタリア人が年々増えていることに言及し、コスタクルーズと日本の観光関係機関との協力によるものと述べ、その貢献をたたえた。

 

斎藤真人東京都港湾局長は、「無事の入港を心からお祝いするともに、日本で初めての寄港地として東京を選んでくれたことを大変光栄に思う」と歓迎と感謝の言葉を述べた。2017年から東京港をホームポートとしている「コスタ ネオロマンチカ」が、東京港を最も多く使用している客船であることなど、コスタクルーズとの強い連携実績を紹介した。また、2020年7月から運用開始する新しい客船ターミナルなど、客船の受け入れ体制の整備について全力で取り組んでいることにも訴求した。

 

浅輪宇充国土交通省大臣官房技術参事官は、「2018年の日本への客船寄港回数は3000回、250万人が客船で日本を訪れている。日本発着のクルーズも年々増えている」と日本におけるクルーズ市場について説明した。

 

セレモニー後、メディアや旅行会社向けに船内見学会を実施した。

同船はこの後、台湾・鹿児島7泊8日のチャータークルーズを実施。鹿児島に向けて出航した。5月5日からは上海発のアジアクルーズを実施している。

 

写真左:東京港に停泊する「コスタ ベネチア」
写真中央:初入港セレモニーの様子
写真右:ゴンドラを備えるメイン・ダイニング

「コスタ ベネチア」日本初来航、東京寄港でセレモニー開催
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