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JR九州高速船、クイーン・ビートルを日本籍に変更へ
2021.12.17
フェリー
福岡~釜山間の国際定期航路を運航するJR九州高速船は、新造船「クイーン・ビートル」の船籍をパナマ籍から日本籍に変更する手続きを開始した。船籍港は福岡県福岡市とする計画で、16日付で九州運輸局に申請した。登録は2022年3月に完了予定。
同社は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための水際対策として、2020年3月以降、1年9カ月以上にわたり、政府から国際間の旅客運送の停止要請を受けている。新造船の同船も引き渡し後、2020年10月中旬に博多港に到着したものの、本来の国際航路に就航できずにいた。今年3月からは国交省から沿岸輸送特許を受け、臨時で国内遊覧を実施していた。同社は、国際航路再開の見通しが立たない中、国内臨時運航など事業の可能性を広げるため、同船を日本籍に変更することが望ましいとの判断に至ったとしている。2月下旬にドック入りし、船舶検査や無線局検査を受検。3月上旬に各種証書発給手続きなどを行う。
同船はオーストラリアのアルミ高速船造船所オースタル社で建造された、世界初の三胴船(トリマラン)式の高速船。デザインは豪華列車「ななつ星 in 九州」のデザイナーとして知られる水戸岡鋭治氏が手掛けた。全長83.5m、国際総トン数2,582トン、航海速力約36.5ノット、旅客定員502名。
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