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ゲンティン香港、会社清算を申請
2022.01.19
業界
19日、ゲンティン香港は法人登記しているバミューダの最高裁判所に会社清算を申請したと発表した。「資金調達のためのあらゆる合理的な努力が尽きた」としている。18日には、再編案が示されなければ同日中に清算手続きを進める方針を発表していた。先週、グループ傘下のドイツの造船グループ、MVベルフテンがドイツの裁判所に破産を申請したばかりだった。
ゲンティン香港は東南アジアで総合観光事業を手掛け、1993年にスタークルーズを創設。2015年には日本郵船からクリスタル・クルーズを買収し、同年にプレミアム・クラスのドリームクルーズを創設。スタンダード・クラスからラグジュアリー・クラスまで3ブランドを展開し、アジア最大のクルーズ・グループ「ゲンティンクルーズライン」に育て上げた。グループ内の客船建造を目的にドイツの造船グループを買収するなど拡大路線をとっていたが、コロナ禍で本業の総合観光事業が打撃を受けたほか、クルーズ客船も長期間にわたりほとんどが運航停止を余儀なくされ、資金繰りが行き詰まっていた。2020年度の純損失は17億ドル(約1946億円)に上った。
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