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ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクションはSTXフランス（アトランティーク造船）に同型2隻のスーパーヨット（写真）の建造を発注した。主燃料は液化天然ガス（LNG）。2024年と2025年就航予定で、船名は「イルマ」と「ルミナラ」。追加オプションもある。洋上最大のスペース比率（乗客一人当たりの総トン数）を誇るとしている。客室数は228で全室テラス付き。2室のアッパー・スイート・カテゴリーの広さは100平方メートル。乗組員比率（乗客一人当たりの乗組員数）はほぼ1対１と、充実のサービスが期待できる。

船内には5つのレストラン、6つのバー、ワイン保管庫、マリーナ、リッツカールトンスパなどを備える。船内デザインは、ロンドンを拠点とする建築デザイン会社のADアソシエイツと照明デザイナーのDPA。外観デザインはフィンランドを拠点とするヨットスタイリストのエイバンが担当する。7〜10泊の航程でカリブ海と地中海に配船。コースの一般発表は今秋予定。

同社は名門ホテルチェーンのザ・リッツ・カールトンがクルーズ業界に進出して設立し、話題となった。今夏に第1船となる「エブリマ」を就航予定。バレラス（スペイン）にオプション2隻（2021年、2022年）で建造発注していたが、コロナ禍で第1船の就航が2年遅れていた。