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ノルウェージャンHD第1四半期決算、純損失10億ドル
2022.05.11
業界
ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)は10日、2022年度第1四半期(2022年1~3月)決算を発表した。いまだコロナ禍の影響などにより、純損失は10億ドル(約1300億円)に達した(米国会計基準)。前年同期の純損失14億ドルより改善した。
クルーズの再開により、営業費は前年同期比266.1パーセントとなった。物価上昇により食料、燃料、物流などのコストが増加したほか、ドライドックなど修理・保守コストが増加した。3月末時点で流動性は31億ドルを確保。キャッシュバーンは月間平均約3億7500万ドルで、当初見込みの約3億9000万ドルを下回った。
船隊の85パーセントを3月末までに稼働させ、占有率は48パーセントだった。5月7日には3ブランド全28隻の運航を再開した。ロシアとウクライナの紛争の影響により、バルト海クルーズを中心に予約のキャンセルが一時的にみられたが、オンラインでの予約売上はオミクロン以前の水準に戻ったとしている。現在はコロナ禍以前の水準に近づきつつあることから、消費者の需要は引き続き堅調とみる。
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