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ジャンボフェリー、新造船「あおい」進水式

2022.05.31
フェリー

神戸~小豆島間で定期航路を手掛けるジャンボフェリーは5月28日、新造船「あおい」(5200総トン)の命名・進水式が内海造船瀬戸田工場で同日執り行われたと明らかにした。乗船時に完全チケットレスを実現する「QRスマート乗船システム」を採用したほか、各エリアや個室の入退室もスマートフォン対応とした点が特長。

 

船名は、「光あふれる瀬戸内海の色彩をイメージして名付けた。戦時徴用によって社船の大半を失った私たちグループの戦後復興を支えた船の一つである貨客船『葵丸』への思いも込められている」とした。

 

船内デザインは、島を象徴するオリーブ、醤、石、棚田の4つをデザインモチーフに取り入れ、上質で遊び心のあるリゾート空間を表現。パブリックスペースでは、グルメカウンターでオリーブ牛など地元食材を使ったオリジナルうどん、小豆島の有名ジェラート店や酒蔵とのコラボ商品など食の魅力を満載。

 

客室スペースは、プレミア席専用エリア、自由席エリア、ペット専用エリア、大型トラック・ドライバー専用エリアの4区分。プレミア席専用エリアには、2階前方に、ゆりかご式の独立コンフォート・リクライニングやプライバシー確保できるリクライニングのコンパートメント個室など配置。プレミア席のみ利用できる最前列の「キャプテンシート」やコーヒーラウンジなどもあり、ゆとりある空間づくりを目指した。

 

このほか、2階中央には、遠赤床暖システム「ヒートプラス」付のロフト個室を用意。子供を含め最大3人まで利用可能。2階後方には、靴を脱いで過ごせる「靴下エリア」を設定し、6人掛けのソファー席も配置した。3階には、ガラス手すりと天然ウッドデッキの専用バルコに―付個室や、ロ―ドバイクが持ち込めるファミリー個室など設けた。自由席エリアには、グループで過ごせるソファー席と体を伸ばして休めるのびのびシートを用意。ペット専用エリアには、ガラスバルコニー付ラウンジやウィズペット個室を配置。国内フェリー初となるホワイトイオン泉を使った風呂と足湯を設けた。

 

感染防止対策として高換気能力、深紫外線UV-C殺菌デバイスを持つ空調システムを設置。超微細気泡による高い洗浄力を持つ清掃水「ウルトラファインバブル清掃水」も採用した。このほかストレッチャーが搬送できる大型エレベータも設置。

 

同船は9月竣工、10月から神戸~小豆島~高松航路に就航予定。

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