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シルバーシー元オーナー、クリスタル2隻を購入、ブランド存続へ
2022.06.23
業界
欧米富裕層向け旅行会社A&K(アバクロンビー&ケント)トラベル・グループが「クリスタル・セレニティ」(6万8870トン)と「クリスタル・シンフォニー」(5万1044トン)の2隻を購入した。大規模改修を経て2023年に「クリスタル・クルーズ」ブランドとして運航を再開させる。A&Kトラベル・グループの共同会長であるマンフレディ・ルフェーブル・ドゥオビディオ氏はシルバーシー・クルーズの元オーナー。「家族で所有してきたクルーズ事業を手放すのは寂しいことだった。クリスタルを買収する機会を得て、私に迷いはなかった」とコメントした。A&Kトラベル・グループの共同会長で創業者のジェフリー・ケント氏とドゥオビディオ氏の両名がクリスタル・クルーズの共同会長を務める。モナコを拠点にする船舶管理大手Vシップス・レジャーと提携する。
クリスタル・クルーズは1988年に日本郵船が創業。米国市場を中心とした世界屈指のラグジュアリー・ブランドで、日本にもファンが多い。2015年にゲンティン香港が買収した。ゲンティン香港の破綻を受け、今年1月から運航を中止。クリスタル・セレニティとクリスタル・シンフォニーは燃料代未払いにより差し押さえとなっていた。
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