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パンスター、新造“クルーズフェリー”を2025年に就航
2022.07.14
フェリー
韓国のパンスターは“クルーズフェリー”の新造整備を決めた。今月11日に韓国の大鮮造船と建造契約を締結した。引き渡しは2024年末。大阪・関西万博が開催される2025年に釜山/大阪航路に就航させる計画。釜山港ワンナイトクルーズなども予定する。同社が船を新たに建造するのは初めて。
新造船は2万2000総トンで、全長170メートル、定員399人(乗客353人、乗組員46人)。全ての客室にバルコニーを設けるほか、マッサージルームやセラピールーム、サウナ、フィットネス、寿司バー、カフェテリアなど多様な施設を設置し、乗客が船旅を楽しめる“クルーズフェリー”とする。デッキには屋外プールやジョギングトラック、宴会場なども設ける。
性能面では、韓国建造のフェリーとして初めてディーゼルエンジンに電気モーターと発電機機能を追加し、燃料消費と排ガスを大幅に減らす環境に優しいエコハイブリッド推進方式を導入した。船体の揺れを最小化するフィンスタビライザーも設置する。
パンスターは2002年、国際貨客フェリー「パンスター・ドリーム」を釜山/大阪航路に就航させた。同船は、かつてブルーハイウェイラインが東京/那智勝浦/高知航路に投入していた「さんふらわあくろしお」(1997年竣工)を買船・改装した船。高齢化が進んでいたことから、次期フェリーの整備を検討していた。既存船の使い道は未定で、今後検討を進めていく方針。
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