News

さんふらわあ むらさき進水式実施

2022.08.31
フェリー

8月30日、三菱重工業下関造船所江浦工場で、史上初のLNG(液化天然ガス)燃料フェリーとなるフェリーさんふらわあの2番船の進水式が行われた。

 

商船三井の池田潤一郎代表取締役取締役会長により、「さんふらわあ むらさき」と命名された。

 

同船名は、大阪〜別府航路を運航していた大阪商船が1921年に就航させ、この航路の戦前の全盛期を担った「紫丸」および、1960年代に関西汽船の別府航路の黄金時代を演出した「むらさき丸」に由来する。

 

支綱切断は、東京パラリンピックなど世界で活躍する陸上バラアスリート、中西麻耶氏によって行われた。中西氏は大阪府で生まれ、大分県で過ごしたこともあり、同船が投入される予定の大阪〜別府航路に縁があるとして、この役割を任された。

 

「さんふらわあむらさき」は来年3月に竣工し、「さんふらわああいぼり・こばると」の代替船として、来春デビューの予定だ。同船のテーマは「復活ときずな(KIZUNA)」。「きずな(KIZUNA)」というテーマには世代を超えて家族が集い、船旅を楽しむという願いが込められている。そのテーマに基づき、長距離フェリー初となる「コネクティングルーム」を設置、3世代で楽しめる空間の提供する。客室区画は定員一人当たり面積を拡大し、最上階8階の客室にはバルコニー付きのスイートフロアを設置。大浴場とレストランの拡大、3層吹き抜けのアトリウムをはじめとしたゆとりある開放的なパブリックスペースを設置するなど、「カジュアルクルーズコンセプト」を更に拡充する。車両区画は既存船に比べてトラックの積載台数を大幅に増やし、ドライバーズルームの拡充や定員一人あたりの面積を大幅に拡大。モーダルシフトへの対応を更に促進する。

 

今回の進水式見学ツアーを実施した「さんふらわあトラベル」によると、販売開始の当日に完売したという。とりわけ、引退が決まっている「さんふらわあこばると」を往復利用の大阪発着の人気は高く、かなりのキャンセル待ちが出た。なお、この進水式ツアーの詳細レポートは、9月下旬に「カジュアルクルーズさんふらわあ」にて掲載の予定。

さんふらわあ むらさき進水式実施
TOPへ戻る
シェアアイコン