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神戸港・金沢港の連携協定記念クルーズ第1弾実施、歓迎セレモニーも開催
神戸港と金沢港の連携協定を記念して両港を結ぶ初めてクルーズが企画され、15日朝、日本クルーズ客船が運航する「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)が金沢港に入港した。
石川県と神戸市は、今年3月、クルーズ振興に関する連携協定を結んでおり、今回は、その締結を記念して同船による「令和の北前航路~神戸×金沢連携記念~」クルーズが企画、実施された。
入港後には、ミス加賀友禅などが出迎える中、歓迎セレモニーを開催。セレモニーでは、ミス加賀友禅と加賀友禅大使から日本クルーズ客船の米田憲二専務取締役とクルーズライターの上田寿美子氏に花束を贈呈。続いて、金沢港と神戸港からそれぞれ日本クルーズ客船の米田専務取締役へ入港記念の楯が贈呈された。これに対し日本クルーズ客船の米田専務取締役から神戸港と金沢港に入港記念の盾が返礼された。
米田氏は「神戸から金沢へ、江戸時代から栄えた北前船と重ね合わせて、瀬戸内と北陸の文化の“架け橋”クルーズということで企画した。船社としても両港の連携協定に、今後も大いに期待をしている」と述べた。
またこの日、金沢港で「ぱしふぃっくびいなす」を出迎えた石川県港湾活用推進室の久保光夫室長は「ようやく連携協定記念クルーズを出迎えることができた。お客さまにはクルーズでつながれた両港の周辺で観光していただき、活性化をはかっていきたい。今回と同じコースで韓国・釜山を経由すれば外国客船も運航できる。今後は海外でのセールス活動にも両港で取り組んでいければ」と語った。
翌16日、今回のクルーズに乗船したクルーズライターの上田寿美子氏が石川県の馳浩知事を表敬訪問し、乗船中のエピソードやクルーズで旅することの魅力を伝えた。
石川県の馳知事は「金沢港から金沢駅や兼六園など、中心地は車で約20分圏内。このロケーションの良さを活かし、外国客船の就航再開を視野に入れ、海外からの旅行者の受け入れ体制をハード面・ソフト面で整えていきたい」と語った。
画像は左から歓迎セレモニーの様子、セレモニー後の記念写真、クルーズライター上田氏らによる知事表敬訪問の様子