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ディズニー、「グローバル・ドリーム」を購入、業界初グリーンメタノール船に
2022.11.17
外国船社
ディズニー・クルーズ・ラインはドイツで建造が中断していた「グローバル・ドリーム」(20万8000トン)を購入した。ゲンティン香港が傘下のドリーム・クルーズ向けに同船を新造中だったが、同社は今年初めに倒産。7割以上完成していたものの工事はストップ。他のクルーズ会社が建造を引き継ぐのか、あるいはスクラップ売船されるのか、その行方に関心が集まっていた。2025年にディズニーの船隊へ加わる予定。
同船はドイツ・ヴィスマールにある旧MVヴェルフテン造船所で建造を継続。工事は「ディズニー・ドリーム」、「ディズニー・ファンタジー」、「ディズニー・ウィッシュ」を建造したマイヤー・ウェルフト社の管理下で、完全なディズニー仕様に変更される。排出ガスの少ないグリーンメタノールを燃料とするクルーズ業界初の客船となる予定。完成時には乗客定員約6000人(ツインベース)、乗組員約2300人となる見込み。旧MVヴェルフテンはゲンティン香港の所有だったため、同社の消滅とともに従業員は解雇されたが、今回の工事再開で数百人が現場復帰する見通し。
ディズニーは買船価格を明らかにしていないが、「好条件の価格」としている。ゲンティン香港による当初の発注価格は約16億ユーロだった。新たな船名、処女航海や就航航路、船内プロダクトなど詳細は後日発表する。
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