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「ワールド・ドリーム」、シンガポールで入札

2022.12.01
業界

ドリーム・クルーズが運航していた大型客船「ワールド・ドリーム」の売却で入札が行われる。シンガポールの裁判所が公告したもので、応札締切日は12月21日。同船は現在リゾート・ワールドがチャーターしている「ゲンティン・ドリーム」(15万695トン)の同型姉妹船。

 

「ワールド・ドリーム」は2017年10月にドイツのメイヤー・ベルフトで竣工。15万695トン、全長335.2メートル、幅39.7メートル、乗客定員5000人、乗組員数1925人で、18デッキある船内には乗客用1686室、乗組員用684室のキャビンを配置している。現在はシンガポールのチャンギ空港沖に係留されている。

 

倒産したゲンティン香港が保有していた客船の処分は、急ピッチで進んでいる。「グローバル・ドリーム」(20万8000トン)がディズニー・クルーズ・ラインに売られたのをはじめ、クリスタル・クルーズの「クリスタル・シンフォニー」(5万1044トン)と「クリスタル・セレニティ」(6万8870トン)はアバンクロンビ&ケントに、「クリスタル・エンデバー」(2万499トン)はシルバーシー・クルーズにそれぞれ売却された。

 

スタークルーズが運航していた「スター・パイセス」(4万53トン)、「スーパースター・リブラ」(4万2275トン)、「スーパースター・アクエリアス」(5万1309トン)、「スーパースター・ジェミナイ」(5万764トン)は今年、既にスクラップ売船されている。また、ドイツの造船所で船体の一部が建造された状態で工事がストップしている「グローバル・ドリーム」の姉妹船も、今後スクラップにされる可能性が高い。

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