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MSC、サステナビリティの取り組みを掲げる新キャンペーン開始

2023.01.27
外国船社

MSCクルーズは、サステナビリティへの長期的な取り組みを掲げる、新たなキャンペーンを発表した。「未来へのクルーズ」と題し、テレビ、街中、印刷媒体、デジタル、ソーシャルメディアなどのさまざまなプラットフォームでキャンペーンを30カ国以上で展開する。

 

キャンペーンCMは昨年末に就航したMSCクルーズ初のLNG燃料戦「MSCワールドエウローパ」で撮影した。新造船の環境技術に焦点を当てるとともに、MSCクルーズ全体での長期的なサステナビリティへの取り組みと、これまでの活動を紹介する。

 

MSCクルーズのサステナビリティへの活動計画は、ネットゼロエミッション(温室効果ガス排出量ゼロ)への移行、資源使用と廃棄物の精査、人々への支援、持続可能な観光への投資、環境に配慮したターミナルの建設、持続可能な調達の6つの主要な柱で構成されている。

 

同社は段階的に環境への負担を削減するために2017年から2023年にかけて80億ユーロ以上を投資。2008年以降、炭素強度が35パーセント削減されており、2030年までに40パーセント削減するという業界全体のIMO目標達成に向けて引き続き取り組んでいくとした。2050年までに環境負荷ゼロのクルーズ運航を実現するという長期目標を掲げている。使用する燃料に関しては、短期的にはLNG、中期的には低炭素燃料、そして長期的にはゼロカーボン燃料へと移行していくこととした。

 

船内の環境コンプライアンス担当者は、廃棄物管理チームを管理し、プラスチック、紙、段ボール、ガラス、アルミニウム、その他の金属くずなどの廃棄物やリサイクル可能な材料の収集、分別、安全に保管し、港湾受け入れ施設に運搬する。さらにサプライヤーと協力し梱包材の廃棄物を大幅に削減した。

 

海洋生物への影響を最小限に抑えることとして、地中海東部で絶滅の危機に瀕しているマッコウクジラの個体群を保護するため、ペロポネソス半島の西と南、そしてクレタ島の南西のエリアで航路を変更する。2021年にはMSC基金による新しい海洋保護センターの設計と開発を発表している。

 

寄港地観光ツアーチームは、サステナビリティを意識した寄港地観光ツアーを行う。これらのツアーは「プロテクトツアー」と呼ばれ、その約70パーセントにウォーキング、サイクリング、カヤックなどの負荷の少ない交通手段を利用している。さらにデンマーク、フィンランド、ノルウェー、スペイン、スウェーデンでは港から観光地までのシャトルバスに、より多くの電動式及びハイブリッド式バスを使用している。

 

■そのほか新ブランドキャンペーンについての詳細は以下
https://www.msccruises.jp/jp-jp/About-MSC/News/The-Future-Of-Cruising.aspx

 

■新キャンペーンCM(英語)は以下

MSC、サステナビリティの取り組みを掲げる新キャンペーン開始
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