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コスタ、6月からセレーナでアジアクルーズ再開
2023.02.03
外国船社
コスタ・クルーズは2日、「コスタ・セレーナ」(11万4261トン)を投入しアジアクルーズを6月から再開すると発表した。同社は昨年、アジアマーケットから一時撤退したが、復活を模索していた。現地パートナーと組んで30本のクルーズを提供する予定で、佐世保、鹿児島、小樽、函館、那覇、宮古島、石垣などに寄港する。
2023 年 6 月から 9 月までチャーター・クルーズとして運航するもので、契約の調印式はドバイの「コスタ・トスカーナ」(18万3900トン)の船上で行われた。式典にはコスタのマリオ・ザネッティ社長、チーフコマーシャル・オフィサーのロベルト・アルベルティ副社長、現地パートナー10社の代表が出席した。同社長は再開の理由について「アジアにおける当社の歴史的な存在感と、現地パートナーとの確立された関係、そして最近クルーズが再開された国もあること」をあげている。
6月に6本のクルーズを韓国向けに、7月から9月にかけては台湾向けに24本のクルーズを予定。クルーズ日数は4日から7日間で、韓国は釜山、束草、浦項、台湾は基隆から出港する。
セレーナ(2007年就航、乗客定員2930人)は昨年1月下旬に運航を休止するまで、日本寄港を含む中国発の東アジアクルーズに就航していた。コロナ感染に関わる制限が欧米に続きアジア各国でも緩和された始めたことで、大手クルーズ・プランドによるアジア回帰は加速しそうだ。中国各港で制限緩和が進めば、日本寄港も一気に回復すると見られる。