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エバーグレーズ港、陸電供給プランを策定

2023.02.07

フォートローダデール(フロリダ州ブロワード郡)のポートエバーグレーズはこのほど、同港の8つのクルーズターミナルに陸電供給を導入するための調査を完了、報告書をまとめた。この調査はフロリダ・パワー&ライト(FPL)、カーニバル・コーポレーション、ディズニー・クルーズ・ライン、ロイヤル・カリビアン・グループの協力を得て、世界的なインフラ・アドバイザリー会社、モファット&ニコルが実施した。

 

同調査では既存の電力網の容量を評価し、陸電供給に必要なインフラのアップグレードを特定した。推奨された計画では、陸電装置に関する国際規格(IEC/IEEE 80005シリーズ)に基づき、各ターミナルにそれぞれ最大16メガワットの電力を同時に供給することが可能としている。

 

ジョナサン・ダニエルCEO兼港湾局長は「陸電供給については、世界最大のクルーズ船が停泊できるターミナル18を建設した2009年から、その可能性を探ってきた。この技術は、私たちのコアバリューである強さ、回復力、持続可能性を示すものだ。私たちはパートナーやコミュニティのために、この技術を活用する準備ができている」と述べている。

 

FPLの供給・配電システム改修を含むプロジェクトの概算費用は、クルーズターミナル1棟当たり約2000万ドル、合計1億6000万ドルとなる見込み。プロジェクトの資金は、連邦および州の助成金、FPL、参加クルーズ会社および郡からの拠出金によって賄われる見通し。プロジェクトは段階的に実施され、早ければ2024年半ばに着工し、2027年末までに全工程を完了させる予定。この陸上電源と電化の取り組みを完全に実施することで、CO2は年間1万1366トン、NOxは75%、SO2は51%の排出削減を見込んでいる。

エバーグレーズ港、陸電供給プランを策定
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