クルーズニュースNews
東京港に「アマデア」入港、約3年ぶりの外国船受け入れ
2日、東京港国際クルーズターミナルにフェニックス・ライゼン社の「アマデア」(2万9009トン)が入港した。東京港では歓迎セレモニーを実施。小池百合子知事が「外国船の東京港入港は約3年ぶりとなり、この日を迎えられてうれしい。アマデアはかつて『飛鳥』として活躍しており、その時は晴海ふ頭に何度も入港していた。アマデアはいま、欧州を中心に運航されているが、こうして世界をめぐって東京に来てくれてうれしく思う。東京はミシュランの星付きレストランが世界一多い街だ。ぜひグルメも堪能してもらいたい」とあいさつした。
これに対しアマデアのロバート・フローネンブローク船長は「今朝は東京湾に入ってきたときには薄曇りで雨も降っていたが、次第に晴れてきて、とても美しい景色の中での入港となった。アマデアは1991年に日本で生まれた船。再びこうして戻って来られたことをうれしく思う。コロナ禍はクルーズ業界を含め、世界中の人々にとって辛い時期だった。ただそれはいつか終わると信じていたし、こうしてまた世界をめぐれる日が来たことを喜んでいる。東京を楽しみたい」と返答した。
東京港国際ターミナルは2020年9月にをオープン。ただしコロナ禍でクルーズ船が運航を停止していたこともあり、2020年は5回、2021年は2回の寄港数にとどまっていた。2022年は日本船が運航を続け、寄港数は12回と持ち直した。そして2023年になり、外国客船の受け入れを再開して、この3月だけで6回の外国船の寄港を予定している。
小池百合子知事はセレモニー後に囲み取材に応じ、「東京国際クルーズターミナルはこれまで、例えばファッションショーを開催したりと別の用途で使っていただくこともあった。これからは国際ターミナルという名の通り、国際クルーズを行う外国客船に活用してもらいたい」と語った。
写真は左からバート・フローネンブローク船長に記念盾を渡す小池百合子知事、歓迎セレモニー後の記念撮影、東京港に入港するアマデア