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「セブンシーズエクスプローラー」横浜新港ふ頭初入港、歓迎式典実施
リージェントセブンシーズクルーズの「セブンシーズエクスプローラー」(5万5254トン)が、28日、新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)に初入港した。新港ふ頭客船ターミナルに外国客船が入港するのは初めてのこと。同船は横浜発東京着で、京都、釜山、那覇などをめぐる14泊のクルーズに就航する。
初寄港にあたり、横浜市港湾局は船内で歓迎セレモニーを開催し、4名の登壇者がスピーチを行った。
横浜市港湾局みなと賑わい振興部の長市川素久部長は、横浜市長山中竹春氏からのメッセージを代読。「横浜の新たな玄関口ハンマーヘッドに、世界最高級のラグジュアリー客船を受け入れられて光栄だ。横浜港はクルーズ船7隻が同時着岸できる日本を代表するクルーズポートとなった。来年度の寄港数は200回を超え、過去最多となる予定だ。今後も世界中の客船に寄港してもらい、横浜の街の魅力を知ってもらいたい」と抱負を語った。
今回は2023年1月にリージェントセブンシーズクルーズの社長に就任したアンドレア・デマルコ氏が来日。「世界一美しい客船と言われるセブンシーズエクスプローラーをみなさまに紹介できることを大変光栄に思う。世界のクルーズ客は日本発着のクルーズに高い関心を寄せており、今回のクルーズは満船となっている。今年以降、リージェントは16回の日本発着を予定している。船内だけでなく、クルーズ中や前後に地上の地域を楽しむプログラムも予定しており、日本の観光にとっても重要な意味を持っている」とあいさつした。
続いて登壇した新港ふ頭客船ターミナル株式会社横浜ハンマーヘッド統括部の三橋一夫部長は、「セブンシーズエクスプローラーの入港を心から歓迎している。横浜ハンマーヘッドは2019年10月にオープンしたが、その後新型コロナウイルスの影響で3年間サービスができなかった。このたび新たなスタート地点に立っていると感じている。横浜ハンマーヘッドは客船ターミナルとホテル、商業施設が一体になった施設。クルーズ客には食事などもぜひ楽しんでもらいたい」と語った。
最後に同船のルカ船長が「22年前に初めて横浜に来たが、何度来ても新しい発見がある。乗組員やゲストが3年間ここに来られなかったのはクルーズ業界にとっても暗い時期だった。日本寄港の再開は喜ばしい」と締めくくった。最後に記念楯の贈呈が行われた。
式典後、旅行会社やメディア向けに船内見学会を実施した。同船はオールインクルーシブのラグジュアリー船として知られており、見学会では「リージェントスイート」をはじめとした客室やレストラン、スパなどの施設が公開された。
その後、アンドレア社長はWEB CRUISEの単独インタビューに応え、以下のように語った。
「セブンシーズエクスプローラーには日本からも予約が入っている。予約に関しては以前より団体客が増えており、長い日程を好む傾向がある。
中にはクルーズが初めてという人もいて、リージェントリージェントセブンシーズクルーズとしてもこうした初乗船者の獲得にも力を入れていきたいと思っている。メディアの協力も得て、リージェントの魅力を拡散することに注力したい。
リージェントのクルーズ代金には、ワインなどアルコールを含むドリンク代、クルーズ前後のホテル泊代や寄港地ツアーもすべて含まれている。一見すると高く感じるかもしれないが、実際に参加してみるとリラックスしてサービスを楽しめ、かつリージェントでしかできない体験がたくさんある。一度乗船するとその良さが必ず伝わるので、ぜひ乗船していただきたい。
今年は11月に新造船『セブンシーズグランデュアー』の就航を控えている。セブンシーズエクスプローラーと姉妹船だが、インテリアの雰囲気はもう少し明るめな、多彩な色調を使ったものになり、印象はだいぶ違うだろう。選択肢も増えることを楽しみにしていただきたい」。
写真は左から船内シアターで行われた初入港歓迎式典の様子、船内のアジア料理レストラン「パシフィックリム」、インタビューに応じたリージェントセブンシーズクルーズのアンドレア・デマルコ社長