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ノーティカ、横浜ハンマーヘッドに入港、24年は6万トン「リビエラ」初配船
オーシャニア クルーズの「ノーティカ」(約3万277トン)が2日、新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)に入港した。同船は横浜発着の10日間クルーズを3月23日から大阪、広島、釜山、長崎、高知、清水などをめぐるクルーズを3本行っており、2日は2本目のクルーズの出航日。改めて、横浜ハンマーヘッドのターミナルで楯交換セレモニーを行った。その後、メディアや旅行関係者向けに船内見学会が実施された。同社はプレミアムクラスの中でもラグジュアリーに近い「アッパープレミアム客船」を称している。
ノーティカは客室を中心に改装を終えたばかり。船内では、オーストラリアから来日した同社のアジア太平洋地区セールス担当副社長兼ジェネラルマネージャーのジェイソン・ワース氏が同社の日本オフィス、ゼネラルマネージャーの森田千里氏とともに登壇。スライドを使いながら、Rクラス(約3万トン)4隻とOクラス(約6万トン)の2隻を擁する同社の、「最上級の食」「細やかな寄港地」「ゆとりのある船内とアットホームな雰囲気」などの特徴を説明した。「180 日間のワールドクルーズはもとより、近年は地中海だけでなく、日本からも近い東南アジアやアラスカクルーズの人気の高まっている」と語った。
また新しいニュースとして、日本クルーズの人気の高まりを受けて、2024年はOクラスの「リビエラ」を配船すること、10年ぶりに就航する新造船「ビスタ」(約6万トン)の新施設などについて紹介した。
翌3日は都内でジェイソン・ワース氏が弊誌のインタビューに応じ、以下のように語った。
「ノーティカと他のR客船は小型で小さな港にも入港できるのが強み。一方で、船内にはゆとりもあり、先日挙げたオーシャニア・クルーズならではの魅力も持ち合わせてる。今回、改装後初めてのクルーズで日本に寄港できたのはとても誇らしい。アールデコスタイルで船内全体が明るくなったが、人気のライブラリーはあえてそのまま、手を加えていない。
世界的なパンデミックを乗り越えて、クルーたちが同じ船に戻ってきてくれたことも、とても嬉しいこと。乗客の方たちが知っているクルーと再会できて喜んでいる姿を見るのはやはり微笑ましい。同じRクラスの客船でも、違うエリアへのクルーズを選択する乗客が多いが、ノーティカで毎年日本に来るという人もいる。桜のシーズンを見たいということもある。だから私たちは、瀬戸内海を通ったり、港を変えたりして“日本クルーズのリピーターの方が飽きない”ような工夫をしている。北米の乗客の方が多いが、今回はオーストラリアからのグルーブも増えて、喜んでいる。今回はほぼ満船で、中には日本人のお客さまもいる。
来年は乗客人数が2倍のリビエラを日本配船することも新たなチャレンジとして楽しみにしいている。スペシャリティー・レストランの数も多いし、クッキングクラスが受けられる“クイナリー・キッチン”もある。ぜひ日本人の方にもオーシャニア・クルーズでの日本クルーズを体験していただきたい。
オーシャニア クルーズの次のステップは、新造船ビスタから始まる『オーシャニアネクスト』のプロジェクトだ。スペシャリティー・レストランも増えるし、メニューも刷新される。さらなる美食体験や船内アクティビティー、ウェルネスプログラムなどの船内プログラムから、各ディスティネーションの知られざる面を教えてくれる観光ツアーなどが準備されている。「ビスタ」の後は同型船の「アリュール」が2025年に就航を予定している。
人気のあるサービスはRクラスやOクラスの船にもどんどん導入していく予定だ。Oクラスの船の今年から来年にかけて全面改装していく。どの船もハードとソフトの質があがり、新しい客船ができて楽しみなニュースばかりだ。
日本人の方には言語のサポートも積極的にしていきたいと思っているので、ぜひカジュアルながら、洗練されたオーシャニアの船旅を楽しんでいただきたい」。
写真は左から、横浜ハンマーヘッドでの楯交換セレモニー、ノーティカのアトリウム、アジア太平洋地区セールス担当副社長兼ジェネラルマネージャーのジェイソン・ワース氏