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RCL、2022年のサステナビリティ・レポート発表
2023.04.21
外国船社
ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)は20日、15回目となる2022年の「シーサステナビリティ・レポート」(Seastainability Report)を発表した。傘下のロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)、セレブリティ・クルーズ、シルバーシー・クルーズの温室効果ガス排出量の削減、乗客乗員の安全・勤労対策、持続可能性への取り組み、海洋環境保全などの現況をまとめたもの。
報告による同社は、2050年までに排出量をゼロにするビジョン「デスティネーション・ネット・ゼロ」を推進するため、2025年までに炭素強度を2019年比で2桁削減する短期目標を設定。マースク・ゼロカーボン・シッピング研究所とパートナーシップ契約を締結し、海運業界向けのゼロカーボン技術とソリューション開発に乗り出したことをトピックスに挙げている。
また、RCIの「ナビゲーター・オブ・ザ・シーズ」(13万9570トン)で米国初の再生可能ディーゼルの試験運用を完了したことや、テキサス州ガルベストンに世界初のネット・ゼロ・クルーズ・ターミナルを建設し、船から陸上へ環境戦略を拡大したことも報告している。
一方、寄港地観光については、グローバル・サステイナブル・ツーリズム・カウンシル(GSTC)が認定するサステイナブル・ツアーの数を増やし、現在では世界で3,500を超えているという。
「ロイヤル・カリビアン・キックスターター・プログラム」では、バハマの観光関連の起業家をトレーニングやシードファンディングで支援するなどの取り組みを見せている。
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