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RCLの損失縮小、大幅に業績改善

2023.05.08
業界

ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)の業績が大幅に改善している。4日発表した2023年第1四半期(1月〜3月)決算によると、売上高は28億8514万ドルで前年同期(10億5923万ドル)に比べ3倍近くの増収を果たした。純損失は前年同期の11億6741万ドルから4791万ドルに止まった。期中の稼働率は102%だった。

 

第1四半期期の予約数は2019年同期比で大幅に上回るとともに、業績予想を大きく超え好調だった。書き入れ時のウェーブ・シーズンは例年より早く始まり、さらに延長されたことから、記録的な予約数を獲得した。3月末現在の予約金残高は63億ドルに達している。

 

クルーズ単価も上昇しており、残り3四半期すべてで大幅な収支改善を予想。北米マーケットでは、例年より高い価格で予約が埋まっている。特にカリブ海クルーズの価格上昇が大きく寄与している。通期の調整後EBITD(金利・税・償却費控除前利益)について同社は、過去最高だった2019年を超えると予想している。

 

RCLは今年、42億ドルの設備投資を見込んでいる。ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)向け「アイコン・オブ・ザ・シーズ」(25万800トン)、セレブリティ・クルーズ向け「セレブリティ・アセント」(14万600トン)、シルバーシー・クルーズ向け「シルバー・ノヴァ」(5万4700トン)の新造船3隻の引き渡しを予定。

 

(写真:アイコン・オブ・ザ・シーズ〈イメージ〉、提供:RCI)

RCLの損失縮小、大幅に業績改善
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