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NCLH、ESG年次報告書を発表
2023.06.06
業界
ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)は5日、2022年の環境・社会・ガバナンス(ESG)報告書を発表した。環境への影響削減、安全航行、従業員の福利厚生など同社の持続可能性への取り組みをまとめたもの。
環境負荷の低減についてNCLHは現在、2019年比で2026年までに10%、2030年までに25%のGHG強度(エネルギー当たりの温室効果ガス排出量)の削減を目標としている。将来の代替エネルギー導入に向けては、2027年、2028年に竣工予定の新造船2隻(プリマクラス)をメタノール対応とし、脱炭素化を強化する。
バイオディーゼル燃料の使用試験にも積極的。現在までに4隻を対象に、マリンガスオイル(MGO)70%、バイオディーゼル(生物由来油から製造するディーゼルエンジン用燃料)30%のバイオディーゼルブレンド「B30」の燃焼テストに成功。NCLHは2023年末までに保有船の20%以上がバイオ混合燃料のテスト運用を完了すると予想している。
陸上電力機能を備えた船は現在12隻。2023年末までに船隊の60%、2025年末までに70%が陸電対応になると見ている。
(写真:ノルウェージャン・プリマ)
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