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ロイヤル・カリビアン・グループ、日本運航再開に関するセミナー実施、日本への配船強化
ロイヤル・カリビアン・グループは14日、都内で日本における運航再開を祝して、「ジャパンマーケットアップデート2023」を実施した。同日はロイヤル・カリビアン・グループに属するロイヤル・カリビアン・インターナショナル、セレブリティクルーズ、シルバーシー・クルーズの要人が来日、日本市場における抱負を語った。政府関係者、港湾関係者、旅行会社関係者やメディアが150人以上集った盛会となった。
開会の冒頭、国会議員を代表してクルーズ船観光振興議員連盟の副会長である金子恭之衆議院議員があいさつ。「以前八代港にクァンタム・オブ・ザ・シーズが入港したときは、こんな立派な船が入ると思わなかった。その後も話をさせていただき、これから日本におけるクルーズ観光を盛り上げていきたいという気持ちがすばらしいと感じた。その後、国際クルーズ拠点を作るための港湾法の改正を6年前に行い、国際クルーズ拠点として6港が指定された。パンデミックが終わり、今後は皆さまを全力でお迎えをしたい」と述べた。
その後、ロイヤル・カリビアン・グループのアジア地区副社長であるウェンディ・ヤマザキ氏が登壇し、ロイヤル・カリビアン・グループの説明を行った。同グループは5ブランドを擁し、年間700万人が乗船していること、アジア地区はソースマーケットの成長性として12パーセント成長率が見込まれること、またカリブ海に次いで2番目に人気のあるエリアであることが紹介された。
続いてロイヤル・カリビアン・インターナショナルのアジア太平洋地域副社長兼マネージングダイレクターのアンジー・ステファン氏が登壇。同社における日本人乗客の動向として、スイート客室、バルコニー客室への強い需要があること、また若年層、ファミリー層の伸張があることなどが紹介された。
セレブリティクルーズからはアジア太平洋副社長兼マネージングダイレクターのティム・ジョーンズ氏が登壇。同社が運航する「セレブリティ・ミレニアム」を2024年、2025年と日本に通年配船する計画について語り、日本への配船を今後も強化する意向があると述べた。
続いてシルバーシー・クルーズからは、アジア太平洋地区マネージングダイレクターであるアダム・ラドワンスキー氏が登壇。2023年の春に日本に配船していることを紹介しつつ、2024年も同様に配船する予定で、2023年に比べて20パーセントの乗客定員数の増加になると述べた。日本に配船する客船の乗客の90~95パーセントが外国人乗客で、寄港地ツアーや日本での食材調達など、日本の地域経済に貢献していることも説明した。
続いて林幹雄衆議院議員が登壇、「2023年は272隻もの国際クルーズ船が日本に寄港する。すでに新たな観光立国推進基本計画を閣議決定しており、2025年を目安に訪日クルーズ旅客をコロナ前のピークとなる250万人まで回復させるとともに、外国クルーズ船の寄港回数を2000回、寄港する港湾数を100港に増やすことを目指して取り組んでいる。この閣議決定も、元はといえばウェンディ・ヤマザキ氏の提言がスタートだった。改めて感謝を申し上げたい」と語った。
写真は日本における運航再開を祝した鏡開きの様子