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アイーダ/オーフス港、陸電供給システムが開通
2023.06.21
港
アイーダ・クルーズとデンマークのオーフス港が共同で建設を進めていた陸電供給施設が20日、運転を開始した。これにより、ドイツ、ノルウェー、英国に続き、アイーダは停泊中に排ガスをほぼゼロにすることが可能となった。
この日、ヴァルデミュンデ・ロストク(ドイツ)港発着の北欧クルーズに就いていた「アイーダ・マール」(7万1304トン)がオーフス港に到着し、通常運航では初めてプラント施設からの陸電供給を受けた。マールは今年4月に同施設での給電テストを行い、成功していた。
アイーダはヨーロッパで初めて岸壁電源の使用を開始したクルーズ会社。同社のフェリックス・アイヒホルン社長は、「このクリーンな技術への投資により、2030年までにEUのすべての主要港に電力インフラを構築するというEUの目標を積極的に支援している」としている。
アイーダは液化天然ガス(LNG)燃料や陸電供給施設などの利用に加え、将来的に燃料電池や再生エネルギー、合成燃料の実用化に取り組んでいる。カーニバル・コーポレーションのクルーズブランドの一つとして、同社は2050年までに自社船隊のカーボンニュートラルの運航を目指している。
(写真提供:アイーダ・クルーズ)
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