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中国発着クルーズ、復活の兆し、旧バイキング・サン初来航
2023.06.28
外国船社
コロナ禍で途絶えていた中国発着クルーズが復活の兆しを見せている。21日、長崎港に招商維京游輪の「招商伊敦」(Zhao Shang Yi Dun、英語名チャイナ・マーチャンツ・アデン、4万7842トン、写真)が初入港した。同船の日本来航は初めて。同社はバイキング・オーシャン・クルーズと中国国営企業グループ招商蛇口による出資で2020年に設立。バイキング・オーシャン・クルーズの旧「バイキング・サン」を中国船籍に変更し、中国人富裕層向けにラグジュアリー・クルーズを展開している。コロナ禍では中国沿岸クルーズを販売していたが、ようやく国際クルーズを開始、初の日本来航となった。年末まで上海発着の日本周遊クルーズなどを複数回予定している。
中国本土からの再開船第1号はブルー・ドリーム・クルーズ・チャイナの「ブルー・ドリーム・スター」(2万4318トン、旧グローリー・シー)。5月28日に博多港に初入港しており、月3~6回程度、上海または青島発着で博多港に寄港する予定だ。
このほか、カーニバル・コーポレーションと中国企業の合弁会社アドラ・クルーズによる初の中国国産のクルーズ客船が2023年末に就航するほか、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルも2024年4月から上海発着クルーズを再開、日本寄港を発表するなど、中国発着クルーズは今後、盛り上がりを見せそうだ。
写真提供:長崎県
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