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RCLの第2四半期、収益、予約ともに大幅改善
2023.07.28
業界
ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)は27日、2023年第2四半期(4月〜6月)決算を発表した。売上高は35億2298万ドルで前年同期の21億8424万ドルに比べ1.6倍の増収だった。当期純利益は4億6228万ドルを計上し、前年同期の5億2158万ドルの赤字から大幅な改善を果たした。北米、欧州でのクルーズ価格の上昇と船内売上の好調が相まって、予想を上回る好業績となった。
この結果、今年上半期(1月〜6月)の売上高は、前年同期(32億4347万ドル)の約2倍の64億812万ドルだった。当期純利益は4億1440万ドルで、前年同期の16億8872万ドルの損失から黒字に転換した。
第2四半期の乗船率は105%。期中の予約数は過去最高水準だった2019年の同期に比べ増加し、クルーズ価格も記録的な高水準で推移した。また、2024年運航分の予約数も過去最高となっている。同社によると、北米の消費者からの需要は年間を通して強いままであり、この夏の欧州クルーズを希望する欧州市場からの予約量が加速している。6月末時点の予約者から預り金は過去最高の57億ドルに達した。
通期見通しについてRCLのジェイソン・リバティ最高経営責任者(CEO)は「クルーズと当社プランドに対する需要は非常に強く、予約数と価格設定にさらに変化が見られ、1日当たりの純利益(ネットイールド)は2桁の伸びが期待できる」と報告。調整後1株当たり純利益(EPS)を33%引き上げ、6.00〜6.20ドルと予想している。
(写真:アイコン・オブ・ザ・シーズ、提供:RCL)
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