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ニューヨーク市、ターミナル使用で大手船社と新協定
2023.10.02
港
ニューヨーク市経済開発公社(NYCEDC)は9月28日、マンハッタンおよびブルックリンのクルーズ・ターミナルを利用しているカーニバル・コーポレーション、ノルウェージャン・クルーズ・ライン(NCL)、MSCクルーズとの新たな使用契約を発表した。協定はクルーズ産業の持続可能性や経済波及、地域社会への貢献に重点を置いており、排出ガス削減、ニューヨーク市での事業投資、地域振興のための基金創設などを目的としている。
NYCEDCによるとクルーズ産業はニューヨーク市に年間約4億2000万ドルの経済効果をもたらし、市全体で約2667件の雇用機会を創出している。そのうち2,000件以上はホテル、飲食、ショッピング、交通、エンターテイメントなどの観光関連産業だとしている。
NYCEDCは2023年のマンハッタンとブルックリンのクルーズ・ターミナルを利用する乗客が130万人を超え、過去最高を記録すると予想している。今回の提携期間は3年から15年で、5年間の更新オプションがある。基金の規模は10年間で約1400万ドル。ニューヨーク市、特にブルックリンのレッドフック、マンハッタンのミッドタウンのコミュニティへ寄付する見通し。
そのほか、協定では2028年までにニューヨーク市に寄港するすべての船に、陸上電力接続設備を装備することや、地元交通機関の利用改善などが盛り込まれている。
写真提供: MSCクルーズ