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バルチラのLNG二元燃料エンジン、シレンシアに搭載
2023.10.06
業界
バルチラは5日、オリエント・エクスプレス・シレンシア(アコー・グループ)の帆装型客船2隻に、最新のLNG二元燃料エンジン「バルチラ25DF」を供給すると発表した。同社は最も効率的で環境に優しい舶用エンジンとしている。
バルチラによると、同エンジンは2段ターボ過給システム、コモンレール式燃料噴射、シリンダーごとの燃焼制御を特徴としており、低燃費と排出ガスの削減を実現している。新造船2隻はフランスのアトランティック造船所が受注済みで、契約にはさらに2隻のオプションが含まれている。
バルチラは各船に2070kW/1000rpmのバルチラ25DFエンジン4基、ガスバルブ・ユニット(GVU)4基、バルチラNOx低減装置(NOR)4基を搭載する。2024年秋から造船所に納入を開始する予定。
アトランティックのプロジェクト・マネージャー、ヤン・ペンダフ氏は「これらの客船は非常に特別な客船であり、高いレベルの環境持続可能性で運航されるよう設計されている。そのためバルチラ25DFエンジンが選ばれた。このエンジンは静粛性が高く、コンパクトでありながらパワフルな性能を持っており、この船に最適な選択肢だった」と述べている。
第1船の「オリエント・エクスプレス・シレンシア」は2026年3月、第2船(船名未定)は2027年9月1日に竣工予定。アトランティックが開発した帆装システム「ソリッド・セイル」を採用。完成時には世界最大の帆船となる。
写真提供:アトランティック造船所