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フィンカンティエリ造船所は13日、リージェント・セブンシーズ・クルーズ向けに建造していた「セブンシーズ・グランデュアー」（5万5254トン）を引き渡した。同船はリージェントの6隻目。11月18日、トリエステからバルセロナまでの処女航海に出航する。12月10日にはマイアミで祝賀イベントを開催する。

グランデュアーは「セブンシーズ・エクスプローラー」（5万5254トン、2016年就航）、「セブンシーズ・スプレンダー」（5万5498トン、2021年就航）に続く「エクスプローラー・クラス」の第3船。船内にはピカソの作品や「ファベルジェ・エッグ」を含む1600点、数百万ドル相当のアート・コレクションを展示。リージェントは「30年以上にわたって培ってきたラグジュアリー・クルーズのノウハウの集大成」と位置付けている。

同船は乗客定員746人に対して乗組員548人。28.5平方メートルの客室から412.8平方メートル以上ある広大な最上級客室まで、全部で15カテゴリーを用意。最上級の「リージェント・スイート」のクルーズ代金（2人1室利用の場合）は1泊1人当たり5500ドルが目安となっている。

専門レストラン（5カ所）を含むダイニングルームは8カ所。同船のために130種類の新メニューを考案した。メインレストランなどの装飾デザインを一新したほか、乗客の料理教室向けにプロ仕様の調理実習施設を設けた。

グランデュアーの冬季はマイアミ発のカリブ海、パナマ運河に就航。夏季は地中海、秋季にはカナダ・ニューイングランドなどに配船される予定。親会社のノルウェーウェージャン・クルーズライン・ホールディングス（NCLH）によると就航シーズンの客室はほぼ完売しているという。