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JOPA遠藤会長、年頭あいさつ「復活の一年、多大な尽力に感謝」

2024.01.05
業界

日本外航客船協会(JOPA)の遠藤弘之会長(郵船クルーズ社長・写真)は、国内外の渡航にかかるすべての制限が解除されたことにふれ、「一時は厳しい状況に置かれたクルーズ業界だが、昨年は復活の一年となった。皆さまの多大なるご尽力に感謝申し上げる」など新年のあいさつをした。要旨は下記のとおり。

 

2024年が皆さまにとって躍進の一年であることを心より祈念する。昨年は感染症の影響も薄れ、国内外の渡航にかかるすべての制限が解除、クルーズ船が本格的に運航再開した年だった。明るい話題が増えてきたことに胸をなでおろした方も多かったのではないか。

 

当協会では2022年11月には国際クルーズに対応したガイドライン第8版を公表、続く12月には当協会加盟の国内船社による国際クルーズが2年10カ月ぶりに再開された。外国籍クルーズ船についても、関係団体である日本国際クルーズ協議会(JICC)が感染拡大予防ガイドラインを2022年11月に公表し、昨年3月には外国船の日本来航が3年ぶりに実現。4月からは外国船による日本発着クルーズも無事再開した。

 

その後の順調な運航は、各地でクルーズの安心・安全を印象付けた。港に出迎えてくれる市民の方も増えた。一時は厳しい状況に置かれたクルーズ業界だが、昨年は復活の一年となったことに、当協会としても関係各所の皆さまの多大なるご尽力に感謝申し上げる。

 

昨年は当協会が2003年から導入したクルーズアドバイザー認定制度によるクルーズ・コンサルタント認定試験も実施できた。昨年までの合格者数は8,799人(累計)に達した。クルーズに精通した販売要員はマーケットの拡大に大きく寄与する。当協会は引き続き、クルーズに精通した人材の育成に努め、クルーズ業界の振興・発展のため貢献していく。

 

国際定期旅客船についても国際間の旅客運送は2020年3月以降運休していたが、2022年11月以降、順次再開し、カメリアライン、関釜フェリー、JR九州高速船、サンスターラインなど日韓航路の旅客運送は、各社とも以前とかわらず順調に推移していると聞く。

 

2024年末には商船三井クルーズから新たな船「MITSUI OCEAN FUJI」が就航。2025年には郵船クルーズが新造船「飛鳥Ⅲ」の就航を予定している。複数隻体制で運航する予定もあり、クルーズ市場の大きな発展が期待される。当協会として引き続きクルーズ業界の振興に注力し、クルーズの楽しさを広く伝えていく。

JOPA遠藤会長、年頭あいさつ「復活の一年、多大な尽力に感謝」
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