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MSCグループは17日、クルーズ部門の北米本社をマイアミに新設すると発表した。官民パートナーシップの経済開発組織、マイアミ・デイド・ビーコン評議会と共にマイアミの中心地に最新鋭のオフィスを開設、MSCカーゴ、MSCクルーズ、エクスプローラ・ジャーニーズの北米本部機能を集約する。

MSCグループによるマイアミ・デイドへの投資は1億ドル。1万2000平方メートルの新しい施設には3つのブランドから250人のスタッフが集結する。コンテナ船を運航するMSCカーゴは25年以上北米本部をマイアミに置いており、今回のプロジェクトで2つのクルーズ部門が追加される。

ヨーロッパ船社のMSCはここ数年、北米マーケット向けに大規模な投資を続けている。MSCは現在、マイアミ港に4階建ての客船ターミナルを建設中で、年内オープンの予定。新ターミナルは大型客船3隻が同時着岸でき、1日当たり乗客3万6000人の受け入れが可能となる。

昨春からはニューヨーク拠点の通年クルーズを開始。今年は複数隻をポートカナベラル、マイアミなど拠点とするカリブ海クルーズに投入する。2025年にはガルベストン拠点のクルーズも始める予定。昨年立ち上げた高級ブランドのエクスプローラ・ジャーニーは、主に北米の富裕層をターゲットにしている。

写真提供:MSCクルーズ