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RCLの2023年度、V字回復で黒字転換
2024.02.02
業界
ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)が1日発表した決算報告によると、2023年第4四半期(10〜12月)の売上高は前年同期比28%増の33億3100万ドル(前年同期26億400万ドル)、当期純利益は2億8000万ドル(同純損失5億ドル)だった。
この結果、2023年度(1月〜12月)の売上高は前年度比で1.5倍の139億ドル(前年度88億4000万ドル)、当期純利益17億400万ドル(同純損失21億5600万ドル)と黒字転換を果たし、パンデミックからの完全復調を強く印象付ける決算となった。-
本業の収益性を示す調整後EPS(1株当たり純利益)は6.77ドルで当初見込みを上回った。前年は1株当たり7.5ドルの純損失だった。昨年来から予約数は右肩上がりで伸びており、価格も高水準を維持。2023年12月末時点の顧客預り金は53億ドル。同社は2024年度の調整後EPSを9.5〜9.7ドルと予想している。
2024年第1四半期の純利回りは、前年に比較して15.2%〜15.7%の増加を見込む。一方、燃料費を除く純クルーズ費用が7.1%〜7.6%増えるほか、ドック日数の増加やハイダウェイ・ビーチ関連のコスト、燃料価格、金利、為替を考慮し、調整後EPSは1.1ドル〜1.2ドルと予測している。
RCLはロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)、セレブリティ・クルーズ、シルバーシー・クルーズの3ブランドを所有しているほか、TUIクルーズ、ハパックロイド・クルーズを運営する合弁企業の50%の株式を保有している。
写真:アイコン・オブ・ザ・シーズ 提供:RCL
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