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NCLHの2013年度、需要回復で黒字転換

2024.02.28
業界

急速な需要回復を追い風に、ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)は2013年度(1月〜12月)決算で黒字に転換した。通期で純利益を計上したのは、パンデミック前の2019年以来初めて。

 

NCLHが28日発表した決算報告によると、2013年度の売上高は85億4992万ドルで前年度(48億4376万ドル)に比べ1.7倍の大幅な増収となり、2019年度比でも32%上回った。純利益は1億6617万ドルで、前年度の純損失22億6990万ドルから浮上した。

 

第4四半期(2013年10月〜12月)の売上高は19億8645万ドルで、前年同期(15億1912万ドル)の1.3倍を計上。2019年同期比で約34%増だった。純損失は1億648万ドルで、前年同期(純損失4億8248万ドル)に比べ大幅に縮小した。

 

傘下のリージェント・セブンシーズ・クルーズとオーシャニア・クルーズなどが、イスラエル寄港や紅海を航行するクルーズをすべて中止したことから、第4四半期の稼働率は99.2%だったが、通期では102.9%と好調だった。

 

NCLHはブラックフライデー、サイバーマンデーなどを通じて、現在、過去最高の予約数とクルーズ価格を維持している。クルーズ販売残高は2019年末比約56%増の32億ドルで、年末としては過去最高の水準で前年度を終えた。

 

2024年度の見通しについて、純利回りは前年度比5.5%増を予想。調整後EBITDA(金利、税金、償却前利益)は22億ドル、調整後純利益は約6億3,500万ドル、調整後EPS(1株当たり純利益)は約1.23ドルで、2023年度比76%増を見込んでいる。

 

写真提供:NCLH

NCLHの2013年度、需要回復で黒字転換
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