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2023年のクルーズ人口、3170万人で2019年比200万人増
2024.04.11
業界
2023年の世界のクルーズ人口は3170万人で、パンデミック前の2019年に比べ約200万人、7%上回った。世界最大のクルーズ業界団体、クルーズライン国際協会(CLIA)が、クルーズ業界の現状をまとめた年次報告書の中で明らかになったもの。アジアは中国マーケットの回復の遅れで230万人にとどまり、2019年比で37.7%減少しているが、2024年の世界のクルーズ人口は3570万人に達すると予測している。
世界の乗客収容能力(ツインベース)は2024年の67万7000床から2028年は74万5000床に増加する見通し。今後5年間で少なくとも56隻の新造船が就航する見込み。将来最も期待できる客層として、1980年〜1990年半ばに生まれた、いわゆるミレニアム世代を挙げている。
そのほか、最近のクルーズ業界の傾向について、CLIAは次のよう報告している。
・クルーズ初心者の数は増加している。過去2年間は27%が初心者で、過去1年では12%増加した。
・クルーズは多世代旅行の第1の選択肢で、家族の30%以上が2世代、28%が3〜5世代で参加している。
・エクスペディション(探検はクルーズで最も急速に成長している分野で、2019年から2023年にかけて乗客数は71%増加した。
・車椅子や歩行器などに対応したアクセシブルな寄港地観光が増加傾向にある。乗客の45%が、最近のクルーズでアクセシブルなツアーを予約している。
・クルーズ旅行者の73%は、クルーズを選択する際にトラベル・アドバイザーが大きな影響を与えている、としている。
資料提供:CLIA エリア(左)・国別(右)マーケット
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