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プリンセス・クルーズとフィンカンティエリは19日、2025年7月下旬に予定していた「スター・プリンセス」の引き渡しを同9月下旬まで延期すると発表した。このため、プリンセスは最初の9航海をキャンセルした。初就航は来年10月4日バルセロナ発着の地中海クルーズとなる予定。その後はカリブ海クルーズに展開する。

同船は現在、17万トン超級のシリーズ船「スフィア・クラス」の2番船として、フィンカンティエリのモンファルコーネ造船所（イタリア）で建造中。1番船の「サン・プリンセス」は2度にわたり引き渡しを延期、2月28日に就航している。今回の遅延についてプリンセスのジョン・バジェット社長は「（乗客の）期待に応える最高水準の客船にするためには、さらなる時間が必要であることが明らかになった」としている。

キャンセルとなったクルーズの予約者は、スター・プリンセスはじめプリンセスの全船を対象に再予約が可能で、選択したクルーズに応じてフューチャー・クルーズ・クレジットとオンボード・クレジットが付与される。申し込みを取り消した場合は、全額払い戻される。

写真:スターの姉妹船「サン・プリンセス」　提供:プリンセス・クルーズ