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マイヤー、メタノール対応の「マイン・シフ7」引き渡し

2024.06.11
外国船社

マイヤー・トゥルク造船所は10日、TUIクルーズ向けに建造した「マイン・シフ7」(11万1500トン)を引き渡した。同造船所初のメタノール対応船。調印式にはTUIクルーズのヴィブッケ・マイヤーCEO、フランク・クールマンCFO、マイヤー・トゥルクのティム・マイヤーCEOらが出席した。

 

TUIクルーズは「マイン・シフ3」を初めて新造船として投入して以降、2019年までに6隻をマイヤー・トゥルクで建造している。同造船所が手掛けたTUI向け新造船は「マイン・シフ7」で7隻目。

 

「マイン・シフ7」は、マイン・シフ船隊初の低公害ディーゼル船(硫黄含有量最大0.1%)専用船で、触媒コンバーター(窒素酸化物削減率約75%)と陸上電源用の接続設備を装備している。さらに、同船はメタノール(将来的にはグリーンメタノール)でも航行できるように設計、準備しており、対応後はほぼCO2ニュートラルとなるとしている。同船は、2026年にメタノールを燃料とするフリート初のクルーズ船となる計画。

 

「マイン・シフ7」は6月23日ドイツのキールからノルウェーフィヨルド、スピッツベルゲンなどを巡る14泊クルーズに出航する。夏季の北欧・フィヨルドに続き、秋季から春季まで地中海、カナリア諸島などに展開する。

 

TUIの第8船「マイン・シフ・リラックス」(16万1000トン、旧名マイン・シフ8)は2025年納期でフィンカンティエリのモンファルコーネ造船所で建造中。同型船の「マイン・シフ9」は同船造船所で2026年引き渡し予定。

 

写真提供:TUIクルーズ

 

マイヤー、メタノール対応の「マイン・シフ7」引き渡し
マイヤー、メタノール対応の「マイン・シフ7」引き渡し
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