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フッティルーテン、北極海で海底熟成スパークリング・ワイン生産
2024.07.01
外国船社
フッティルーテンはこのほど、北極海の海底で熟成させたスパークリング・ワインを回収した。同社は昨年からノルウェー沿岸最北端で海底熟成ワインを生産し、船上のレストランやバー、ショップで販売している。好評のため今年は増産を予定している。
同社は2023年に「Bubbles from the Sea(海からの泡)」をコンセプトに、世界最北の海底熟成ワインの生産を始めた。今回、海から回収した2024年産のボトルは4500本。昨年11月からキルケネス近郊のブゴイネス沖、北緯70度、水深34メールに貯蔵していた。水温摂氏5度の冷たい海、高い水圧、そして常に暗闇の中で熟成させることで、独特の味わいを引き出せるという。
2023年産は1500本だったが、乗客からの高い人気を受け2024年産は大幅にロットを拡大した。同社は今年さらに生産量を増やす計画で、9月にはボトル5000本を海底に沈める。
地産地消に取り組んでいるフッティルーテンはこの10年間、地元産の食品、飲み物を提供しているが、ワインなどはノルウェーで大規模に生産できないため、北極海初の海底熟成という手法で独自性を打ち出した。銘柄はノルウェー語で「海からの泡」を表す「Havets bobler(ハベッツ・ボブラー)」。英国産スパークリング・ワインを使用。
写真提供:フッティルーテン 撮影:Rune Kongsro
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