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マルタのアベラ首相、バレッタの陸電初稼働でMSC船視察
2024.07.11
港
バレッタ港の陸上電源設備が10日、地中海で初めて本格稼働し「MSCワールド・エウローパ」(21万5863トン)に給電した。正式運用が始まったこの日、マルタのロバート・アベラ首相はじめ政府高官らが港を訪れ、設備や船を視察した。
MSCクルーズの発表によると、エウローパは停泊している間、陸電供給を受け、すべてのエンジンを停止した。
同船のステファノ・バッティネッリ船長はアベラ首相を船内に案内。MSCクルーズのチーフ・エネルギー・トランジション・オフィサーのミケーレ・フランシオーニ氏は、2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロを達成するための同社の脱炭素戦略について、首相らに説明した。
MSCクルーズは2024年末までに、運航する22隻のうち16隻に陸電接続設備を導入する方向で、中国、ノルウェー、ドイツ、英国、マルタの寄港地で220回の給電が受けられるようになる見込み。2024年〜2026年には少なくとも新たに15港での陸電接続を目指しており、その中にはバルセロナ、ハンブルク、バレンシア、マルセイユ、コペンハーゲン、ジェノバ、ラ・スペツィア、チビタベッキア、ナポリ、トリエステ、マイアミが含まれている。
エウローパは2024年から2025年にかけて、マルタ、スペイン、フランス、イタリア間の7泊クルーズに就航する。
写真:アベラ首相 提供:MSCクルーズ
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