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アイーダ、先進のフリート・オペレーション・センター開設

2024.09.03
業界

アイーダ・クルーズは2日、ハンブルクのハーフェンシティに最新のフリート・オペレーション・センター(FOC)を開設したことを明らかにした。最先端技術の導入でアップグレードしたFOCは、アイーダの11隻を含むカーニバル・コーポレーション傘下のヨーロッパ・ブランドの31隻の運航データを24時間、365日、ほぼリアルタイムで収集、監視し、海上、港内での最適運航を支援する。

 

同FOCは、カーニバル・コーポレーションが2015年にアイーダとコスタ・クルーズ向けに設立した海事サービス会社「カーニバル・マリタイム」の一部門。ハード、ソフトに大規模な投資を行い、6カ月にわたりオペレーションの最新化に取り組んできた。

 

FOCでは完全デジタルの船舶監視技術を活用して、速力、天候、航行データ、エンジン・ルームからのさまざまな技術データを衛星経由で取得。これにより、船員はアイーダの船が訪れる世界中の250を超える港で、燃料とエネルギーの消費、ルート、水管理、さまざまな物流プロセスを最適化でき、燃料消費量やGHGなどの排出量の大幅な削減につなげている。

 

グローバル・デジタル環境海図を全船にインストールしているため、FOCは世界中の500以上の国際・国内環境特区、港湾規制、会社独自のガイドラインなどを監視。淡水供給、廃水処理、リサイクルや廃棄物管理などの最適なアプローチを提示し、環境・資源保全にも貢献している。

 

250平方メートル超の施設内には幅18メートル、高さ約1.5メートルのビデオ・ウォールを設置。天気、予定ルート、レーダー画像、保護ゾーン、現在のエネルギー消費量など、すべての関連情報がマウスをクリックするだけで表示される。4つのオペレーション・デスクでは、航海訓練を受けた12名の国際チームが常時、運航をサポート。部門の全メンバーは豊富な航海経験がある。従業員の多くは船長免許を所持しており、さまざまなクラスのクルーズ船の資格も持っている。

 

写真提供:アイーダ

アイーダ、先進のフリート・オペレーション・センター開設
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